Core Ultra 7 265(K/F)について解説します。
20コア、最大5.5GHz、PCIe 5.0対応など目を引くワードが満載!見ているだけでも「スゴそう感」が伝わってくるのですが、ゲーミングやクリエイティブ作業において実際の実力はどうなのか?気になりますよね。この記事では、実際にCore Ultra 7 265搭載モデルを使用して、ベンチマークや各種作業を行い実力をあぶりだしていきます。
この記事を読めばCore Ultra 7 265(K/F)を選んで大丈夫なのかも理解してもらえるはずです。合わせておすすめパソコンや推奨スペックあたりにも触れていきます。
目次
Core Ultra 7 265(K/F)の性能は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core Ultra 7 265K |
58917 | P:3.9GHz(5.5GHz) E:3.3GHz(4.5GHz) |
20コア20スレッド (P:8コア/E:12コア) |
125W |
Core Ultra 7 265 | 49290 | P:2.4GHz(5.3GHz) E:1.8GHz(4.6GHz) |
20コア20スレッド (P:8コア/E:12コア) |
65W |
Core Ultra 5 245K | 43909 | P:3.3GHz(4.9GHz) E:2.7GHz(4.4GHz) |
10コア10スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core Ultra 5 225 | 31089 | P:3.3GHz(4.9GHz) E:2.7GHz(4.4GHz) |
10コア10スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i7-14700K | 53512 | P:3.4GHz(5.6GHz) E:2.5GHz(4.3GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
125W |
Core i7-14700F | 51355 | P:2.1GHz(5.4GHz) E:1.5GHz(4.2GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
65W |
Core i5-14400F | 25728 | P:2.5GHz(4.7GHz) E:1.8GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Ryzen 7 9800X3D | 40049 | 4.7GHz(5.2GHz) | 8コア16スレッド | 120W |
Ryzen 7 9700X | 37249 | 3.8GHz(5.5GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Core Ultra 7 265(K)は20コア(P:8コア/E:12コア)は、新設計のアーキテクチャで効率性と消費電力を両立させているのが特徴です。PCIe 5.0やDDR5メモリ対応で、最新パーツとの相性、将来性もバッチリです。
モデルには通常モデルに加えて、統合GPUなしの265Fや、オーバークロック対応の265Kがあり、用途や予算に応じて選べるようになっています。統合GPUのIntel Arc Graphics(265/265K)は軽いゲームならGPUなしで遊べるほどですし、動画編集なども行えますので、個人的にはF付きモデルは非推奨。パフォーマンスを重視するなら265Kがおすすめですね。
ゲーミング性能的にもミドル~ハイエンドまで対応できますので、RTX5070クラス以上の高性能なグラボと組み合わせて使うのも良いでしょう。マルチスレッド性能も高いため、ゲームをしながらの配信や録画も快適に行えます。ただし従来モデルからの進化に関しては限定的であることも指摘されています。
パーツの選び方がピンとこない方については「パソコン・スペックの選び方」という記事で解説しているので参考にして下さい。
ベンチマーク
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core Ultra 7 265 | 802.6 | 13857.6 |
Core i7-14700F | 867.2 | 14332.4 |
Core i7-13700F | 820.5 | 11336.8 |
Core i5-13400F | 724.2 | 6497.6 |
Core i7-12700 | 782.5 | 9021.6 |
Core i5-12400 | 703.6 | 5007.6 |
Core Ultra 7 265は、シングルスレッドのスコアが802.6、マルチスレッドが13857.6です。
シングル、マルチともに非常に高いスコアが出ているものの、第14世代Core i7-14700と比較して低い値になっているのは気になります。この辺りに「ゲーミング性能の進化が限定的」と言われる所以がありそうですね。
CINEBENCH R20
CPU | シングル | マルチ |
Core Ultra 7 265 | 821 | 10419 |
Core i7-14700F |
799 | 8104 |
Core i7-13700F | 773 | 7349 |
Core i5-13400F | 675 | 5262 |
Core i7-12700 | 733 | 6215 |
Core i5-12400 | 659 | 4724 |
CINEBENCH R20のスコアはシングルで821、マルチで10419となりました。CPU-Zの結果とは変わって、しっかりと進化を感じられる結果になっているのは良いですね。特にマルチ性能はCore i7-14700F比で約3割ほど高い数字になっています。
RAW現像にかかる時間は?
CPU | 50枚 |
Core Ultra 7 265 | 1分00秒 |
Core i7-14700F | 58秒 |
Core i7-13700F | 1分07秒 |
Core i5-13400F | 1分20秒 |
Core i7-12700 | 1分12秒 |
Core i5-12400 | 1分28秒 |
Core Ultra 7 265で約50枚のRAW現像を行ったところ1分で処理を完了しました。Core i7-14700Fと比較して2秒遅いですが、この辺りは誤差レベルといっても良いでしょう。
RAW現像はシングル性能に左右される傾向にもあるため、シングル性能の進化が顕著とも言い切れないCore Ultra 7 265ではこんなもんでしょう。勘違いしないでほしいのはダメと言ってるのではなく「限定的」というところです。パフォーマンスは十分ですので選んで支障が出るなんてことはありません。
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトはResolveを使って書き出し時間をテストします。書き出しの条件は以下の通り。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
CPU | 処理時間 |
Core Ultra 7 265×RTX5070Ti | 1分43秒 |
Core i7-14700F×RTX4070 | 2分31秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
Core i5-13400F×RTX4060Ti | 3分27秒 |
Core i7-13700F×RTX3060Ti | 2分54秒 |
Core i9-12900KF×RTX3080 | 2分12秒 |
Ryzen 7 9800X3D×RTX5070Ti | 1分58秒 |
マルチ性能の伸びと、RTX5000番台の投入により動画編集などでも快適に使えるようになっていますね。4Kなどの高解像動画編集も快適に行えました。
Core Ultra 7 265(K/F)がおすすめな人
- ゲームもクリエイトもカバーしたい人
- 最新CPUを使ってみたいという人
- 数世代前のCPUをお使いの人
- 将来性を重視したい人
第14世代Core i7は前世代に比べてしっかりと性能が伸びていることがわかりました。ここ数年CPUを更新していない人なら、有力な選択肢として候補に入れるのも良いでしょう。処理時間短縮化や高負荷時により快適性を得られるようになっていると思います。
Core Ultra 7 265(K/F)搭載のおすすめPC
ドスパラ GALLERIA XA7C-R57T
CPU | Core Ultra 7 265F |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB Gen4 SSD |
価格 | 32万9980円 |
Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5070Tiを搭載したゲーミングPCです。WQHD~4Kの高解像ゲーミングも視野に入りますし、動画編集、実況配信など安定した動作が求められるシーンにも強いです。メモリ、ストレージ容量も確保されているのが好印象。Core Ultra 7 265へのカスタマイズは+4900円で可能です。静音性、冷却性にこだわってCPUクーラーを変更するのもおすすめです。
フロンティア FRGHLB860/WS409
CPU | Core Ultra 7 265F |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
RAM | 32GB |
SSD | 2TB SSD |
価格 | 29万4800円 |
ヤマダデンキ系列のBTOパソコンメーカー「フロンティア」は。頻繁にセールを行っています。このモデルもCore Ultra 7 265F+RTX5070Tiで30万円未満とコスパ満点です!SSD容量が2TBで平均的なモデルよりも多いですし、カメラで撮影したデータや録画などを頻繁に行う人でもすぐには枯渇しないでしょう。妥協のないゲーミング環境構築におすすめのモデルです。
マウスコンピューター DAIV KM-I7G6T
CPU | Core Ultra 7 265 |
GPU | GeForce RTX 5060Ti(16GB) |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB |
価格 | 31万4800円 |
コンパクトに生まれ変わった!マウスコンピューターのクリエイター向け「DAIV KMシリーズ」です。ミニタワー型ながらフルタワーに匹敵するパフォーマンスを備えているのが特徴。標準で3年保証と手厚く、万が一のトラブル時でも24時間365日電話サポートが付属しているので安心です。価格はちょっと高めですが保障面を考えるとコスパはそんなに悪くありません。
ツクモ GE7J-M253/BH
CPU | Core Ultra 7 265K |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
RAM | 16GB |
SSD | 1TB |
価格 | 31万9800円 |
他モデルよりも高グレードなCore Ultra 7 265K搭載モデルです。このスペックになってくるならメモリは32GBにしておくことを推奨します。
Core Ultra 7 265KF × RTX 5070 搭載モデル
CPU | Core Ultra 7 265KF |
GPU | GeForce RTX 5070 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 28万8800円 |
CPU処理能力が高いCore Ultra 7 265KFを搭載したゲーミングPCです。ゲームが快適に遊べるのはもちろん、クリエイティブ作業向けにCPU性能は確保したいという人におすすめです。メモリやストレージ容量が心もとないので増やしておくと安心です。
G TUNE FZ-I7G7T
CPU | Core Ultra 7 265K |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
RAM | 32GB |
SSD | 2TB SSD |
価格 | 42万9800円 |
当ブログは予算や目的、パーツなどからおすすめのパソコンが選べるような作りになっております。ぜひトップページからお気に入りのパソコンを探してみてください。