CPUの「Core i7-12650H」「Core i7-13620H」の性能を比較します。
第12世代以降のCPUは処理能力が高まり、実用性が非常に高くなりました。最新の第13世代も販売が開始されていることから新旧CPUでどのくらい差があるのかをチェックします。RAW現像、動画編集を実際に行い速度を計測、ベンチマーク結果も載せていますので是非参考にしてください。
ここ最近で主流となっているCPUにも比較対象として登場してもらっています。
目次
Core i7-12650H vs Core i7-13620H
解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
当記事で掲載されたスコアは性能を約束するものではございません。
Core i7-12650H/Core i7-13620Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13700H |
29810 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-13620H |
25324 | P:2.4GHz(4.9GHz) E:1.8GHz(3.6GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H | 24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i5-12500H | 21801 | P:2.5GHz(4.5GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
12コア16スレッド (P:4コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650HとCore i7-13620Hのスコアを比較してみると3%程度の差です。正直体感できるほどのスコア差ではないと思います
果たして本当にそうなのか?この後ベンチマークや実際の作業で見ていきたいと思います。
比較に使ったパソコン
名前 | RL7C-R35-5N | mouse K5 |
画像 | ||
CPU | Core i7-13620H | Core i7-12650H |
GPU | RTX3050 | MX550 |
メモリ | 16GB | 16GB |
SSD | 500GB SSD | 512GB SSD |
レビュー | >レビューを見る | >レビューを見る |
公式サイト | >チェックする | >チェックする |
ベンチマークソフトによる比較
CPU-Z
Core i7-12650H
Core i7-13620H
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13700H | 789.3 | 7920.8 |
Core i7-13620H | 776.3 | 7304.5 |
Core i7-12700H | 746.1 | 6370.0 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i5-12500H | 717.3 | 6286.0 |
Core i7-12650HとCore i7-13620Hを比較すると、シングルで約5%、マルチは約13%の差になりました。
意外としっかり差が出てきており、最新のCore i7-13620Hの性能の高さが顔を出した形でしょうか。パフォーマンスを重視するなら最新を選ぶという古来からの知恵は現在でも生きていそうです。
CINEBENCH
Core i7-12650H
Core i7-13620H
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13700H |
739 | 5728 |
Core i7-13620H | 695 | 5930 |
Core i7-12700H | 687 | 5259 |
Core i7-12650H | 648 | 4281 |
Core i5-12500H | 648 | 4560 |
Core i7-12650HとCore i7-13620Hを比較するとシングルで約7%、マルチで約39%の差です。
これくらいの差になってくると無視はできませんし、マルチ性能が必要な動画編集などを行う予定の人はCore i7-13620Hを選びましょう。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
CPU | 50枚 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-13620H | 1分12秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
Core i5-12500H | 1分20秒 |
RAW現像ではここ最近発売されたCPUを選んでおけば支障はきたさないでしょう。どれも快適に作業が行えるので、メモリ容量やモニターの色域などの要素を気にしたほうが良いかもしれません。
動画編集
一眼レフで撮影した4K動画5分のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
モデル | 構成 | 処理時間 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
GALLERIA RL7C-R35-5N | Core i7-13620H×RTX3050 | 3分09秒 |
raytrek R5-AA6 | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分20秒 |
mouse K5 | Core i7-12650H×MX550 | 4分15秒 |
G-Tune P5 | Core i5-12500H×GTX1650 | 3分54秒 |
動画編集でもCore i7-13620Hが強いですね。マルチ性能の高さをしっかりと発揮して最速の処理時間になりました。
Core i7-12650H vs Core i7-13620H まとめ
・性能を求めるならCore i7-13620H!
・最大でCore i7-13620Hが30%高い性能
・実作業で特に差を感じる
Core i7-12650HとCore i7-13620Hを比較してきましたが、意外なほど大きな差が出たな~という印象です。PASSMARKスコアでは3%ほどで体感的な差は少なそうでしたが、実際にベンチマークや動画編集などをしてみるとCore i7-13620Hの優秀さが理解できました。
型落ちで安くなってきているCore i7-12700Hも検討することをおすすめします。>Core i7-12700H搭載のおすすめパソコンをチェックする
搭載おすすめパソコン
マウスコンピューター mouse K5
今回の検証で使ったのが何を隠そうこちらのモデル!マウスコンピューターの中でも高い人気を誇っており、人気ランキング常連になるほどです。価格は15万円台ですがセールで13万円台あたりも狙えることもあります。性能、価格などバランスの良い製品なのでコスパを重視する方に選んで欲しいです。
ドスパラ GALLERIA RL7C-R35-5N
Core i7-13620H×GeForce RTX3050を搭載したゲーミングノートパソコンです。今回のテストで利用したモデルになりますがベンチ結果も各種作業でもしっかりと結果を出せました。しかも価格は税込12万円台で価格以上の性能が備わっているように感じます。個人的にはかなりおすすめのモデルですね。
Lenovo LOQ 16IRH8
レノボが販売するゲーミングノートパソコンで、Core i7×RTX4060の人気の構成になっています。16型144Hzモニターは滑らかなゲームプレイが楽しめますので、ライトユーザー、初心者だけでなく中級者以上にもおすすめできるモデルになっています。比較的安いのも魅力ですが、色域が狭い点は要注意!
Lenovo IdeaPad Gaming 370i
レノボが販売するゲーミングノートパソコンです。15.6型フルHDモニターを採用し、120Hzリフレッシュレートにも対応するのでゲーミングにも対応できます。良心的なお値段設定も嬉しいです。
ASUS TUF Dash F15
ASUSのTuf Dashシリーズは、従来からコスパモンスターだと勝手に感じているモデルです(笑)このパーツ構成で14万円台で販売されているので、ほどよく性能が高いゲーミングノートパソコンが欲しい人におすすめ。ASUSは魅力的なモデルを多数用意しているので、一度ASUS公式サイトをチェックしておくと良いことあるかもしれません。
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