この記事では、GeForce RTX5070の性能(ベンチマーク)をチェックします。
GeForce RTX 5070は、Blackwell アーキテクチャを採用したミドルレンジのグラフィックスカードです。12GBのGDDR7メモリを搭載しており、ゲームやクリエイティブ作業、AI処理まで幅広く対応できるのが魅力です。一部ゲームではVRAM不足も指摘されていたり、価格の高さが気になるという人も多いでしょう。実際にどのくらい使えるのかチェックしていきましょう。
あわせて「GeForce RTX5070搭載のおすすめデスクトップパソコン」も紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてください。
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目次
GeForce RTX5070 性能・基本仕様
GeForce RTX5000シリーズは、Blackwell アーキテクチャを採用したモデルです。高効率と高性能を実現し、前世代より上を狙えるGPUに仕上がっています。他にもAI処理能力が強化されていたり、レイトレーシング性能が向上などが図られています。
RTX5070に関しては、CUDAコアが6,144基となり、全世代のRTX4070よりわずかに増えていますが、RTX 4070 SUPERよりも少なくなっています。メモリは12GB GDDR7で前世代のGDDR6Xより高速ではありますが、容量は同じ12GBなのが気がかりです。また消費電力もRTX4070より50W増の250W(推奨電源650W)となります。
WQHDゲーミングは快適に行えますが、VRAM不足から4K解像度では実力を発揮しきれないタイトルもありそう。将来的な部分で見ても少しもったいない気がします。本格的にRAW現像や動画編集を行う人なら調度良い性能ではありそうですが、カジュアル層には性能を持て余すところもあるでしょう。
ベンチマークスコア
GPU | スコア(PASSMARK) |
GeForce RTX 5080 | 36092 |
GeForce RTX 5070Ti | 32786 |
GeForce RTX 5070 | 28876 |
GeForce RTX 5060Ti | 22673 |
GeForce RTX4080 | 35288 |
GeForce RTX4070Ti SUPER | 31842 |
GeForce RTX4070Ti | 31754 |
GeForce RTX4070 SUPER | 30123 |
GeForce RTX4070 | 27022 |
GeForce RTX4060Ti | 22883 |
PASSMARKスコアをチェックしてみるとGeForce RTX5070は、RTX4070をやや上回る程度にとどまっています。
ハッキリ言ってあまり進化を感じられません。数世代前からの更新なら問題ありませんが、RTX4000シリーズから無理に乗り換える必要は無さそうです。またRTX4070SUPERのほうがスコアが若干高く、価格が下落傾向にあれば旧世代を選ぶということも起こり得るでしょう。
GeForce RTX5070 ゲーミング性能
FF15
モデル | 設定 | 結果 |
G TUNE FG-A7G7T (RTX5070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(13948) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23321) | |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10872) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23272) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (7800X3D×RTX4070S) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9608) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23442) | |
NEXTGEAR JG-A7G70 (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
NEXTGEAR JG-A7A7X (RX9070XT) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(11343) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19758) | |
自作PC (RX9070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10092) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(22143) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度で「とても快適」という結果になりました。
上位のRTX5070Tiと比較するとフルHDではスコアが頭打ちとなり同等クラス、4Kでは約28%と大きな差です。RTX4070 SUPERと比較するとフルHDは同等、4Kで約13%の差となります。RTX5070以上のグラボでフルHDゲーミングはもったいないことがわかりますね。やはり4KやWQHD以上で遊ぶのが自然でしょう。
Radeon RX9070XTより4Kでスコアを落としているあたりVRAMが関係しているのかもしれません。「NEXTGEAR JG-A7A7X」はRyzen 7 5700X×RADEON RX 9070 XT搭載で、CPUがボトルネックになってややスコアを下げてこの結果です。
モンハンワイルズ
フレーム生成なし
フレーム生成あり
解像度(画質) | フレーム生成なし | フレーム生成あり |
フルHD(高) | 非常に快適 36006 105.67FPS |
非常に快適 31920 187.37FPS |
モンハンワイルズは、フルHD環境ならフレーム生成なしでも100FPSを超えてきてきます。高リフレッシュレートのゲーミングモニターを利用している人も恩恵を受けられるでしょう。WQHDや4Kも設定次第で快適にプレイできそうな印象でした。
白いゲーミングPC「G TUNE DG-A7G70」レビュー!Geforce RTX5070搭載でモンハンワイルズも快適
GeForce RTX5070 クリエイト性能
RAW現像
CPU | 処理時間(50枚) |
Ryzen 7 9700X(RX5070) | 58秒 |
Ryzen 7 7800X3D |
1分06秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分11秒 |
Ryzen 7 5700X | 1分15秒 |
Ryzen 5 4500 | 1分58秒 |
Core i7-14700 | 1分03秒 |
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「58秒」でした。
写真編集はCPU処理能力に依存する傾向にありますので、優先するなら高性能なCPUを選ぶべきです。最新のCPUを選んでおけば書き出し速度に大きな差がないこともわかるかと思います。
もしも処理後のプレビュー表示や、フィルター適用などの高速化を考えるならグラボもしっかりしたものを選びたいです。特にセンサーサイズが大きかったり、画素数の多い機材を利用している方はミドルレンジ以上のグラボを選んでおくほうが安心です。そういう意味ではRTX5070はちょうど良いです。
動画編集
構成 | 処理時間 |
Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 2分05秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX4070S | 2分04秒 |
Ryzen 7 7800X3D×RTX4070S | 2分33秒 |
Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 2分16秒 |
Ryzen 7 5700X×RTX4060 |
3分15秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
RTX5070は高速なエンコードが行えますし、DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proのような編集ソフトも快適に動作させることが可能です。一般的に4K編集には8GB以上のVRAMが推奨されるためRTX5070も条件を満たします。もし6K以上の高度な処理を行うなら16GB VRAMが欲しいところです。
4K動画の書き出し時間は、Ryzen 7 9700X×RTX4070Sを搭載したモデルと誤差レベルです。編集中の快適さで言えばRTX4070Ti、RTX4070Sを搭載したモデルと体感差はありません。コスパ重視の人なら旧世代を選んでも良さそうです。
GeForce RTX5070がおすすめな人
- 高設定で遊びたい人
- ゲーム配信や動画編集も快適に行いたい人
- 数世代前から更新する人
- 予算が30万円台くらいの人
GeForce RTX5070搭載 おすすめパソコン
マウスコンピューター G TUNE DG-A7G70
CPU | Ryzen 7 9700X |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
今回のテストで使用したマウスコンピューターのゲーミングパソコンです。Ryzen 7 9700X×GeForce RTX5070を搭載した、ハイクラスゲーミングパソコンです。WQHD~4K高画質、高フレームレートでゲームを楽しめます。またCPUはRyzen 7 9700Xを搭載しているので、配信や動画編集なども快適に楽しめます。ホワイトで見た目が良いのもポイント!
白いゲーミングPC「G TUNE DG-A7G70」レビュー!Geforce RTX5070搭載でモンハンワイルズも快適
ドスパラ Lightning-G AF7B Ryzen7 7700搭載
CPU | Ryzen 7 7700 |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
Ryzen 7 7700とGeForce RTX 5070の構成でお値段はなんと20万円を切ります!拡張性やメンテナンス性には限りがあるものの、購入してからそのまま使う人も大多数でしょう。最大5基の冷却ファンが追加できるので冷却面も安心。限られた予算でもしっかりゲームを遊びたいという人におすすめのモデルです。ゲーム配信ももちろん可能!
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G70
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
ゲーミング性能をとことん追求したいならRyzen 7 7800X3D搭載モデルがおすすめ!ゲーム用に特化したプロセッサーが用意されているのでフレームレートの向上が期待できます。標準で水冷CPUクーラーが搭載されていたり、3年保証がついていたりと見落としがちな部分もしっかりケアされているのが好印象!
フロンティア FRGHLB860/M414
CPU | Core Ultra 7 265F |
GPU | GeForce RTX 5070 |
グラボ | 32GB |
ストレージ | 2TB SSD |
フロンティアではインテルCore Ultra 7 265F搭載のゲーミングモデルがあります。大容量メモリとストレージ搭載なのも安心材料でカスタマイズ不要でゲームを遊びつくすことができます。電源もグレードの高い750W ATX電源 80PLUS GOLDを採用していますし、国内生産であることを考えると安心感もあります。やっぱりCPUはインテルを選びたいって人におすすめのモデルです!
ツクモ G-GEAR GE7A-E250/BH
CPU | Core i7 14700F |
メモリ | 32GB |
グラボ | GeForce RTX 5070 |
ストレージ | 1TB SSD |
Core i7 14700F+GeForce RTX 5070の構成は安定性が高く、特に写真や動画編集などのクリエイティブな作業を行いたい人におすすめです。4Kクラスの編集作業も快適ですし、ゲーム配信などを日常的にしたいよっていうゲーマーにも恩恵があるでしょう。値段も30万円以内でおさまりますので、一般ユーザーにも手に入る現実的な価格だと思います。
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【GPU】
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