NVIDIA GeForce RTX5060の無印版とRTX5060Tiでどれくらい性能差があるのか探っていきます。この記事を読めば、どちらのグラボを選べば良いかきっと理解してもらえるはず。おすすめのゲーミングPCについても解説していきます。
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目次
【比較】GeForce RTX5060 無印 VS Ti
フルHDゲーミングが快適に遊べるミドルクラスとして、人気が高いのがこのRTX5060/Tiシリーズになります。特にRTX5060Tiなら16GB版が選べて、VRAM容量に余裕があるので高解像ゲーミングや動画編集、配信、AI処理などの点で有利です。特に最近はVRAMを多く消費するゲームタイトルも多くなってきているため、VRAM不足による性能低下を回避できるのはポイントです。
記事執筆時点の実売価格を見ると、RTX5060 8GBが5.5万円あたりから、RTX5060Ti 8GBが6.5万円あたり、16GB版は8万円あたりからとなっています。
性能比で言うと、RTX5060とRTX5060Ti 8GBで10～20％程度といったところ、16GBなら20～30％のちがいが出てくる可能性があります。レイトレーシングにおいてもRTX4000番台よりも性能が上がっていますし、性能を求めて買い替えを検討するのはありです。
ただし最適化不足が指摘されているケースもあり、特にモンスターハンターワイルズやフォートナイトなどでクラッシュが報告されています。時間が経過すれば解消される問題だとは思いますが、モンハンベンチではクラッシュレポートが頻発して苦労させられました・・RTX5060シリーズに関しては価格と最適化が落ち着いた頃に購入するのが無難かもしれません。
スペックやベンチマークソフトを使って検証していきましょう。
スペック比較
| GPU | CUDAコア | VRAM | 消費電力 | 価格 | 特徴 |
| RTX4060 | 3072 | 8GB/GDDR6 | 115W | 4.5万円～ | 1080p |
| RTX4060Ti | 4352 | 8GB/GDDR6 16GB/GDDR6 |
165W | 7万円～ | 1080p |
| RTX4070 | 5888 | 12GB/GDDR6X | 200W | 10万円～ | 1440p向け、省電力 |
| RTX4070 SUPER | 7168 | 12GB/GDDR6X | 220W | 11万円～ | 4070より10～20％高性能 |
| RTX4070 Ti | 7680 | 12GB/GDDR6X | 285W | 13万円～ | 4K狙える、VRAMに制約 |
| RTX4070 Ti SUPER | 8448 | 16GB/GDDR6X | 285W | 14万円～ | 4K対応、VRAMに余裕 |
| RTX5060 | 3840 | 8GB/GDDR7 | 145W | 5.5万円～ | 1080p |
| RTX5060Ti | 4608 | 8GB/GDDR7 16GB/GDDR7 |
180W | 6.5万円～ | 1080p～1440p |
| RTX5070 | 6144 | 12GB/GDDR7 | 250W | 11万円～ | 4070Sと同等 |
| RTX5070Ti | 8960 | 16GB/GDDR7 | 300W | 15万円～ | 4K対応、AI強化 |
RTX5060はフルHDから、軽量なゲームならWQHDあたりを中設定程度で遊べる性能になります。価格も安く、全世代のRTX4060よりも確かな進化を感じられますが消費電力はアップしています。8GBで足りるシーンであればコスパも良好で選びやすい印象ですね。
RTX5060Tiは、CUDAコアの増加、RAMの高性能化、大容量化にともないRTX 4060 Tiに対して約10～20%の性能向上が期待できます。WQHDもカバーできるようになってくるでしょうし、高解像領域ではより進化がはっきりと感じられます。ただしRTX4070シリーズもまだまだ戦えますし、ドライバーの最適化の問題などもあって快適さは上な印象。
もし同じ予算内で購入できるならRTX4070や、少し予算を追加してRTX5070にしておくほうが性能差を感じられる気はします。RTX5070なら4Kも視野に入ってきますからね。
8GBだと最新ゲームでVRAMが不足する可能性も出てきますが、軽めの設定なら8GBでも問題ありません。どれだけ追い込んで使うかになってくるとは思いますが、カジュアルに遊ぶならRTX5060無印でも問題ないので心配しないで下さい。
ベンチマークスコアの比較
| GPU | スコア（PASSMARK） | 性能比 |
| GeForce RTX5070Ti | 32786 | 146% |
| GeForce RTX5070 | 28876 | 129% |
| GeForce RTX5060 | 21294 | 95% |
| GeForce RTX5060Ti | 22463 | 100％ |
| GeForce RTX4070Ti SUPER | 31842 | 142％ |
| GeForce RTX4070Ti | 31754 | 141％ |
| GeForce RTX4070 SUPER | 30123 | 134％ |
| GeForce RTX4070 | 27022 | 120％ |
| GeForce RTX4060Ti | 22732 | 101% |
| GeForce RTX4060 | 19701 | 88% |
PASSMARKスコアでRTX5060Tiを100%としてパーセントで表してみました。
RTX5060無印版は、RTX5060Tiと比較すると5%ほど低いスコアです。ちなみにRTX5060TiとRTX4060Tiのスコアはほぼ同じ、据え置きのスコアとなっている点にも注目です。全体的にRTX4070シリーズが善戦しているというか、スコア比でみると結構良い数字を出しているんですよね。
価格比較
| モデル | 価格 | 価格比 |
| GeForce RTX5070Ti | 約15万円～ | 188% |
| GeForce RTX5070 | 約11万円～ | 136％ |
| GeForce RTX5060Ti | 約8万円～ | 100% |
| GeForce RTX5060 | 約5.5万円～ | 69% |
| GeForce RTX4070 Ti SUPER | 約13万円～ | 163％ |
| GeForce RTX4070 Ti | 約11万円～ | 136％ |
| GeForce RTX4070 SUPER | 約10万円～ | 125％ |
| GeForce RTX4070 | 約8.5万円～ | 106% |
| GeForce RTX4060Ti | 約7万円～ | 88% |
| GeForce RTX4060 | 約4.5万円～ | 56% |
価格は常に変動があるため、記事執筆時点の参考レベルでしかないのですが価格推移はこのような感じになります。
やはりRTX4060/5060の無印版は価格面において魅力がありますね。RTX4060ならRTX5060TIの半額近くで買えますし、RTX5060も7割くらいで購入できる計算になります。
倍の金額をだしたからといって、倍の性能がだせる訳でもないので判断は慎重に行ったほうが良さそうです。
GeForce RTX5060シリーズのゲーム性能はどれくらい？
| モデル | 設定 | 結果 |
| G TUNE FG-A7G7T （RTX5070Ti） |
3840×2160（標準品質） | 非常に快適（13948） |
| G TUNE DG-A7G70 （RTX5070） |
とても快適（10872） | |
| G TUNE DG-A7G6T （RTX5060Ti） |
3840×2160（標準品質） | 快適（7860） |
| 1920×1080（標準品質） | 非常に快適（20902） | |
| NEXTGEAR JG-A5G60 （RTX5060） |
3840×2160（標準品質） | 快適（6681） |
| 1920×1080（標準品質） | 非常に快適（12275） | |
| G-Tune FZ-I7G7A （RTX4070 Ti SUPER） |
3840×2160（標準品質） | とても快適（11853） |
| DAIV FX-A7G7T （RTX4070Ti） |
とても快適（10036） | |
| GALLERIA RM5C-R47S （RTX4070SUPER） |
とても快適（9931） | |
| raytrek 4CXF （RTX4070） |
とても快適（8502） | |
| GALLERIA RM5C-R46T （RTX4060Ti） |
やや快適（5854） | |
| GALLERIA RM5C-R46 （RTX4060） |
やや快適（5052） |
RTX5060シリーズはフルHDをカバーするグラボになりますが、RTX5060とTiではかなりの差がついていることがわかります。フルHDで約70%、4Kで約18%なので性能だけならRTX5060Tiを選べば良いということになります。
RTX4060シリーズと比較すると高解像領域でしっかり結果が出せており、RTX5060はRTX4060Tiを上回ってくれます。この辺は流石にしっかりと進化を感じられる結果と言えます。
ちなみに4K標準設定でRTX5060Tiを100％とした場合はこんな感じ。
| GPU | 4K |
| RTX5070Ti | 177% |
| RTX5070 | 138% |
| RTX5060Ti | 100％ |
| RTX5060 | 85% |
| RTX4070 Ti SUPER | 150% |
| RTX4070Ti | 150％ |
| RTX4070SUPER | 126％ |
| RTX4070 | 108％ |
| RTX4060Ti | 71％ |
| RTX4060 | 64% |
4K設定だとRTX4060シリーズが苦戦しているのがわかりますね。RTX5060はTiの85%程度のスコアにとどめています。
しかし全体的にRTX4070シリーズのスコアが良好で、まだまだ強いなという印象も受けました。VRAM容量、最適化、型落ちにより値段の低下があればRTX4070シリーズを選択できることもあるでしょうし悩ましいところです。
GeForce RTX5060シリーズどれがおすすめ？
| モデル | 価格比 | スコア比 | ゲーム比 |
| RTX4060 | 56% | 88% | 64% |
| RTX4060Ti | 88% | 101% | 71％ |
| RTX4070 | 106% | 120％ | 108％ |
| RTX4070SUPER | 125％ | 134％ | 126％ |
| RTX4070Ti | 136％ | 141％ | 150% |
| RTX4070 Ti SUPER | 163％ | 142％ | 150% |
| RTX5060 | 69% | 95% | 85% |
| RTX5060Ti |
100％ | 100％ | 100％ |
| RTX5070 | 136％ | 129% | 138% |
| RTX5070Ti | 188% | 146% | 177% |
- GeForce RTX5060はバランス重視型
- GeForce RTX5060シリーズは進化を感じられる
- RTX4070シリーズが優秀
- どうせなら16GB VRAM！
価格比がスコアやゲーム比を上回っていればコスパ優秀ということになるのですが、そういう意味ではRTX5060無印が価格の割に性能を出せていて優秀ということになります。ライトゲーマー層がミドルクラスで選ぶなら無印版を選択するというのも悪いことはありません。
一方で性能を重視したいならRTX5060Ti 16GB版という感じにもなるのですが、全体的にRTX4070シリーズが優秀なため合わせて検討する必要が出てきそうです。特にRTX4070TiならRTX5060Tiの1.5倍くらいの性能が出せるため魅力的な存在と言えます。
コスパならRTX5060無印、性能ならRTX4070シリーズ、その間にはさまれたRTX5060Tiは立ち位置的にちょっと苦しい印象です。
GeForce RTX5060シリーズ搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G60
| CPU | Ryzen 5 4500 |
| GPU | GeForce RTX 5060 |
| メモリ | 16GB |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 1TB Gen4 SSD |
カジュアルに遊びたいならRTX5060無印を搭載しながら、12万9800円のNEXTGEARのゲーミングPCがおすすめ！CPU性能がボトルネックにはなるものの、フォートナイトやマインクラフトなどの人気タイトルを快適に遊べます。しかも3年保証に加え、24時間365日電話サポートがつくのではじめてゲーミングパソコンを購入するユーザーにもおすすめです。
MDL.make Ryzen 5 5500 × RTX 5060搭載モデル
| CPU | Ryzen 5 5500 |
| GPU | GeForce RTX 5060 |
| メモリ | 16GB |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 500GB SSD |
Ryzen5 5500 × RTX 5060の構成で13万5800円のゲーミングPCです。クリエイティブ作業はやらないから、コスパよくゲームが動かせるパソコンが欲しいという人におすすめのモデルです。Apex、VALORANTなど人気のFPSシューティングも快適に遊べます。
ドスパラ GALLERIA RM7R-R56T
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| GPU | GeForce RTX 5060Ti |
| メモリ | 16GB |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 500GB SSD |
Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 5060Tiを搭載したゲーミングPCです。価格は20万円を切りますし、静音性、冷却性に優れたケースを採用しているのが特徴。継続的な作業でも集中力が続きやすく、動画編集、実況配信など安定した動作が求められるシーンにも強いです。
ドスパラ Lightning-G AF7B Ryzen7 7700搭載
| CPU | Ryzen 7 7700 |
| GPU | GeForce RTX 5070 |
| メモリ | 16GB |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 500GB Gen4 SSD |
Ryzen 7 7700とGeForce RTX 5070の構成で20万円切りのゲーミングPCです！お値段は少し上がってしまいますが、確かなゲーミング性能を確保できるのがポイントです。WQHD～軽めの4Kゲーミング、ゲーム配信や動画編集などマルチユースで活躍できます。配信や動画編集を行う予定なら32GBメモリへのカスタマイズも行いましょう。
フロンティア FRGHLMB650/WS418/NTK
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| GPU | GeForce RTX 5070Ti |
| グラボ | 32GB |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 2TB SSD |
ゲーミング用途において強さを発揮するRyzen 7 9800X3Dを搭載！Ryzen 7 9800X3DやGeForce RTX 5070Tiは市場在庫が乏しいところもあるので、BTOパソコンで手早く済ませるというのも選択肢としては大いにありです。価格も約35万円で競合他社と比較しても魅力的なポジションにいるモデルという印象です。
MDL.make Ryzen7 5700X × RTX 5060Ti搭載モデル
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| GPU | GeForce RTX 5060Ti |
| メモリ | 16GB |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 500GB SSD |
ツクモ G-GEAR mini GI7A-B251B/CP1
| CPU | Ryzen 7 7700 |
| GPU | GeForce RTX 5060Ti |
| グラボ | 32GB |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 1TB SSD |
ツクモのゲーミングPCなら19万9980円で購入可能です。メモリ容量も多くて余裕がありますし、コンパクトサイズなので大きなパソコンを設置したくない人にもおすすめです。カスタマイズ性、拡張性はイマイチなところもありますが、このクラスを利用する人なら届いた状態でずっと使うという人も多いはずなのでコスパの恩恵だけを最大限に受け取れます。
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