モバイル版(ノートパソコン向け)の「GeForce RTX5050」と「GeForce RTX5060」の性能比較をします。
NVIDIAのGeForce RTX 50シリーズ(Blackwellアーキテクチャ)のモバイルGPUとして登場。RTX5050はエントリー向けとして省電力で低価格、RTX5060はミドルクラスで性能を上乗せできます。ゲーミングノートPCという意味で選ぶなら、性能の高いRTX5060を選べば良い訳ですが実際にどの程度差があるのかチェックしていきます。
どちらを選ぶかは予算や用途で異なると思いますが、おすすめモデルもまとめて紹介しますので参考にして下さい。
目次
GeForce RTX5050 vs GeForce RTX5060
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | スコア(PassMark) |
GeForce RTX5060 | 17527 |
GeForce RTX5050 | 15458 |
GeForce RTX4060 | 19266 |
GeForce RTX4050 | 15769 |
GeForce RTX3070 | 15565 |
GeForce RTX3060 | 13313 |
GeForce RTX3050 | 9338 |
RTX5060はRTX5050と比較すると約13%スコアが高くなりますが、前世代のRTX4000番台からの性能進化は控えてです。
両社とも8GB VRAMを搭載し、DLSS4やレイトレーシングに対応するなど最新規格を満たしています。RTX4050あたりでエントリー向けも性能が一気に向上したので、意外とエントリークラスでも性能が足りるという人は増えてきていると思います。
さらに言えば、RTX5000番台のパフォーマンス面は期待できるものの、RTX4000番台があれば十分というシーンが多いのも事実。型落ちによって価格が落ち着いたことを考えると、今狙うべきなのはRTX4060あたりなのかもしれません。
>RTX4050搭載のおすすめパソコン
>RTX4060搭載のおすすめパソコン
比較に使ったパソコン
名前 | G Tune W4 | G-Tune P5 |
画像 | ![]() |
![]() |
CPU | Core i7-13620H | Core i7-13620H |
GPU | RTX5050 | RTX5060 |
メモリ | 32GB | 16GB |
SSD | 500GB | 500GB |
価格 | 約20万円 | 約20万円 |
リンク | 公式HPへ | 公式HPへ |
今回のテストではマウスコンピューターのゲーミングブランド「G Tune」からノートパソコンを2台準備しています。
ゲーミング性能差(RTX5050 vs RTX5060)
FF15
RRTX5050
RTX5060
GPU | 設定 | スコア |
RTX5060 | 3840×2160(標準品質) | やや快適(5231) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14644) | |
RTX5050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4014) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10345) | |
RTX4060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4493) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12899) | |
RTX4050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4066) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11812) | |
RTX3060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(3585) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(9609) |
RTX5050はフルHDゲーミング、RTX5060はフルHD~WQHDゲーミングを視野に入れたグラフィックです。
RTX5050とRTX5060を比較すると、フルHDで約40%、4Kで約30%のスコア差が出ています。RTX4050→RTX5050の性能進化はほぼ感じられず、性能アップを期待するならRTX5060一択というのが結論です。
モンハンワイルズ
フレーム生成オフ
フレーム生成オン
フルHD/ウルトラ設定 | フレーム生成オフ | フレーム生成オン |
RTX5060 | 快適にプレイできます 18361/54.58FPS |
快適にプレイできます 15172/89.84FPS |
RTX5050 | 問題なくプレイできます 10816/32.66FPS |
設定変更を推奨します 7704/45.29FPS |
モンハンワイルズは、RTX5050だとウルトラ設定はフレーム生成を入れても45FPS程度と厳しい印象。もっと下がるシーンがあることも考えると、快適に遊びたいならRTX5060を選択したほうが無難という結果になっています。ちゃんとクラスなりの違いを感じられる結果になっていると思います。
動画編集
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
G Tune P5 | Core i7-13620H×RTX5060 | 3分54秒 |
G Tune W4 | Core i7-13620H×RTX5050 | 4分36秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分47秒 |
DAIV 5N | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 3分12秒 |
RL5C-R35T | Core i5-11400H×RTX3050Ti | 6分10秒 |
動画編集においてもRTX5060搭載モデルが早いですね。RTX5050搭載モデルが14インチなので、仮に性能を十分に発揮しきれていない可能性を考慮したとしても差は開いていると思います。ただしRTX4000番台を搭載したモデルも決して遅い訳ではなく、動画編集目的ならRTX5000番台だけでなくRTX4000番台を視野に入れるのもありな気はしています。
一番下のRTX3050クラスだと5分以上かかっていた作業が、今や4分前後で行えるのですから進化を感じられますね。
結論:GeForce RTX5060で決まり!
・GeForce RTX5050の性能進化が限定的
・RTX5060を選ぶほうが幸せになれる
・搭載PCの価格差はそれほど大きくない !
・型落ちで安くなったRTX4060もねらい目!
GeForceRTX5050とRTX5060を比較してきました。
単純なゲーミング性能では、RTX5060が30~40%程度上のスコアを見せることもあります。RTX5050はRTX4050からの進化も限定的で、最新世代らしい進化は感じにくいと思いました。なので結論的にこの2つで選択するなら「RTX5060一択」という印象です。もちろんRTX5050搭載モデルでも魅力的なモデルはあるので、気に入れば購入してOKです。
GeForce RTX5050/RTX5060搭載のおすすめゲーミングノートパソコン
マウスコンピューター G-Tune W4
CPU | Core™ i7-13620H |
GPU | GeForce RTX™ 5050 |
RAM | 32GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 209,800円 |
今回のテストで使用したマウスコンピューターのゲーミングPCです。G Tuneブランドの中ではトップクラスの軽さを誇っており、コンパクトながらパワフルに動作するのが魅力!普段からゲーミングPCを移動させたり、持ち歩いて使いたい人にはおすすめのモデルです。
マウスコンピューター G-Tune P5
CPU | Core™ i7-13620H |
GPU | GeForce RTX™ 5060 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 209,800円 |
今回のテストで使用したマウスコンピューターのゲーミングPCです。スタンダードな15.6型モデルでゲーミングノートらしい利便性を備えたモデルです。WQHDモニターで作業性もよく、165Hzで動きの速いゲームにもしっかり対応できます。標準で3年間保証がつくのも嬉しい。
Lenovo LOQ 15IRX9
CPU | Core i7 13650HX |
GPU | GeForce RTX 4060 |
RAM | 16GB |
SSD | 512B SSD |
価格 | 154,880円 |
今回の趣旨からは外れますが、RTX4060搭載モデルのコストパフォーマンスは現時点でかなり高いため選出。RTX4050 RTX5050クラスよりも快適にゲームが遊べて、お値段も15万円台と良心的です。144Hzリフレッシュレート対応15,6型モニター搭載モデルなのでスタンダードな使い心地で高い利便性が得られます。
Lenovo Legion 5i Gen 10
CPU | Core i7 14700HX |
GPU | GeForce RTX 5060 |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB SSD |
価格 | 193,450円 |
15.1型WQXGA165Hz有機ELディスプレイを搭載した個人的にイチオシモデルです。ターボチャージャー付きファンと大型3D銅製ヒートパイプの組み合わせによる「Legion Coldfront: Hyper」が静音と冷却を維持しながら性能を引き出します。メモリとストレージ容量が最初からしっかり確保されているためカスタマイズ不要なのも嬉しい。1週間ごとくらいで価格が変動しているので購入するタイミングに注意!
ドスパラ GALLERIA RL7C-R56-5N
CPU | Core i7-14650HX |
GPU | GeForce RTX 5060 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 199,980円 |
ドスパラ GALLERIA XL7C-R56-6A
CPU | Core Ultra 7 255HX |
GPU | GeForce RTX 5060 |
RAM | 16GB |
SSD | 1TB Gen4 SSD |
価格 | 269,980円 |
16型の大型モニターを搭載しているため、ジックリ作業したい人におすすめのモデルです。CPUがゲーミングノートPCやクリエイティブ作業向けのHXシリーズなので処理能力を重視する人にも向いています。メインPCとして利用する人、高度な編集作業を出先でやりたいというこだわり派に選んでもらいたいモデル。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。