GeForce RTX5050は、エントリー向けのモバイルGPUです。
Blackwellアーキテクチャを採用し、RTX4050の後継として登場。主にフルHDゲーミングや軽めのクリエイティブ作業をターゲットにしています。またAIを活用した機能が強化されており、エントリーでありながらも従来のミドルクラス程度のパフォーマンスを出すケースもあります。
あわせて「GeForce RTX5050搭載のおすすめゲーミングノートパソコン」も紹介しますので参考にして下さい。
>RTX5060(Ti)搭載のおすすめデスクトップPC >RTX5060搭載のおすすめゲーミングノートPC >RTX4050搭載のおすすめゲーミングノートPC |
目次
GeForce RTX5050の性能比較
GPU | スコア(PassMark) |
GeForce RTX5070 | 19853 |
GeForce RTX5060 | 17527 |
GeForce RTX5050 | 15458 |
GeForce RTX4060 | 18558 |
GeForce RTX4050 | 15769 |
GeForce RTX3060 | 12151 |
GeForce RTX3050 | 9330 |
NVIDIA GeForce RTX 5050は、2025年夏頃から搭載ノートPCが発売されたエントリークラスのモバイルGPUです。主にフルHDゲーミングをターゲットにしていますので、ハイエンドのような高設定でのプレイには限界があります。
RTX5050と従来のRTX4050を比較してもスコアでは大きな差はありませんが、上位のRTX5060と比較しても差は約13%なのでエントリークラスにしては高い数字だと思います。
まだ登場してから間もないこともあって評価(スコア)が落ち着いていないとは言え、RTX4000→RTX5000番台の大きな進化はないのかもしれません。この後しっかりチェックしていきますが、一世代前からなら無理に買い替える必要はなさそう。
注意点としては他にもVRAMが8GBなので最新ゲームで不足したり、WQHD以上の領域では性能を発揮しきれない可能性が高いです。また価格の安さではRTX5050は魅力ですが、上位のRTX5060搭載モデルとの差額が小さい(2~3万円程度)であるケースもあるので合わせて検討してください。旧世代のRTX4060ならもっと安く買える場合もあるかもしれません。
GeForce RTX5050 ゲーミング性能
FF15
1920×1080(標準品質)
3840×2160(標準品質)
GPU | 設定 | スコア |
RTX5060 | 3840×2160(標準品質) | やや快適(5231) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14644) | |
RTX5050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4014) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10345) | |
RTX4060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4493) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(12899) | |
RTX4050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4066) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11812) | |
RTX3060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4433) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10672) |
RTX5050搭載は「フルHDでとても快適」「4K解像度で普通」という結果が得られました。RTX4050と比較しても全体的にスコアが低めに出てしまいました。これは14型の製品を使った影響かもしれません。
新しくPCを購入するなら悪くないでしょうが、新世代らしい進化を感じられないのは少々残念です。コストパフォーマンスでいえば決して良いと言えませんし、これなら安くなってきているRTX4060搭載モデルを狙ってみるのも良さそうな気がします。
モンハンワイルズ
フレーム生成オフ
フレーム生成オン
フルHD/ウルトラ設定 | フレーム生成オフ | フレーム生成オン |
RTX5060 | 快適にプレイできます 18361/54.58FPS |
快適にプレイできます 15172/89.84FPS |
RTX5050 | 問題なくプレイできます 10816/32.66FPS |
設定変更を推奨します 7704/45.29FPS |
モンハンワイルズは、フルHDウルトラ設定だとフレーム生成を入れても45FPSくらいでした。遊べなくはないですがシーンによってはフレームレートが落ちる場合もあるので、設定は下げないとダメそうです。中~高設定なら遊べるかなという印象。最新ゲームも動かせなくはないという感じですね。
GeForce RTX5050がおすすめな人
- 新しくゲーミングPCを購入する人
- フルHDゲーミングがカバーできればOKな人
- 設定変更、FPSに強いこだわりがない人
- ライトユーザー、初心者向け
GeForce RTX5050が搭載されたノートパソコンでテストを行いましたが、結果自体は悪くないものの前世代からの進化を感じるほどではありませんでした。最新モデルだけにコストパフォーマンスも決して良いとは言えませんし、価格重視ならRTX4050を、コスパ重視ならRTX4060を選択するのも手かなという印象です。
ただはじめてのゲーミングパソコンや初心者の方にとっては「まず使ってみる」というのも大切ですし、多くのタイトルをフルHDで動かせるというのも事実です。強いこだわりがある人にはすすめませんが、設定はある程度妥協できるみたいなライトゲーマーには悪くない選択です。
GeForce RTX5050搭載のおすすめノートパソコン
マウスコンピューター G-Tune W4
CPU | Core™ i7-13620H |
GPU | GeForce RTX™ 5050 |
RAM | 32GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 209,800円 |
今回のテストで使用したマウスコンピューターのゲーミングPCです。G Tuneブランドの中ではトップクラスの軽さを誇っており、コンパクトながらパワフルに動作するのが魅力!普段からゲーミングPCを移動させたり、持ち歩いて使いたい人にはおすすめのモデルです。
ドスパラ GALLERIA RL7C-R55-5N
CPU | Core i7-14650HX |
GPU | GeForce RTX 5050 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 179,980円 |
15.6型144Hzリフレッシュレートに対応したゲーミングノートです。G Tuneよりも高性能CPUを搭載しながらも価格は抑えめで、メモリを32GBにしても1万円ほど安く買えるのがポイントです。15.6型なので持ち歩きには少し不向きですが、家でじっくりt作業をする人には結構おすすめです。
ドスパラ GALLERIA RL7C-R55-C5N 動画編集向けモデル
CPU | Core i7-14650HX |
GPU | GeForce RTX 5050 |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB Gen4 SSD |
価格 | 193,980円 |
15.6型WQHDモニター搭載で作業性の向上に貢献し、sRGB比100%の色域なので編集作業などにも使えます。メモリやSSD容量も最初からしっかり確保されているので、クリエイティブ作業目的でカスタマイズ前提ならコチラのモデルがおすすめです。ライブ配信も楽しめる!
Lenovo LOQ 16IRH8
CPU | Core i5 13450HX |
GPU | GeForce RTX 5050 |
RAM | 16GB |
SSD | 512GB SSD |
価格 | 131,762円 |
Lenovo LOQは、RTX5050搭載で13万円台というコスパが魅力のゲーミングノートPCです。CPU性能は他モデルに劣り、重量も約2.4kgと重たいので利便性が良いとは言えませんが圧倒的安さは魅力です。重たい理由も、ターボチャージファンや大型3D銅ヒートパイプなどからなる「ハイパーチャンバー冷却テクノロジー」による静音性と冷却性を維持するため。決してマイナス要素ばかりではありません。コスパ重視ならこのモデルで決まり!
まとめ
・GeForce RTX5050のコスパは微妙!
・RTX3050の約1.5倍以上の性能を発揮!
・GeForce RTX5060との差は約10%ほど!
RTX4050シリーズは、最新モデルらしい性能の大幅進化は感じられないですが、RTX3050以前なら1.5倍以上の性能向上が見込めます。2世代以上前のモデルを使っているなら入れ替え検討はありですが、価格差の小さいRTX5060や、型落ちで値段が下がってきているRTX4060クラスを選ぶほうが「ゲーミング」という意味では恩恵が大きそうです。
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