モバイル版(ノートパソコン向け)の「GeForce RTX4050」と「GeForce RTX5050」の性能比較をします。
GeForce RTX5050はRTX4050と比較して約10~20%の性能向上と言われていますが、実際にどの程度使えるのかチェックしていきます。ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX4050 vs GeForce RTX5050
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | スコア(PassMark) |
GeForce RTX5060 | 17527 |
GeForce RTX5050 | 15458 |
GeForce RTX4060 | 19266 |
GeForce RTX4050 | 15769 |
GeForce RTX3070 | 15565 |
GeForce RTX3060 | 13313 |
GeForce RTX3050 | 9338 |
GeForce RTX5050のスコアは15458で、RTX4050のスコアと同水準にとどまっています。
RTX3050時代から比較すると約1.65倍以上のスコアになりますが、前世代のRTX4050からの性能進化は限定的と言えそうです。ただしRTX5050はRTX3070ともほぼ同水準のスコアです。買い替えるならどの世代からというのが見えてきましたね。
RTX5000番台が投入されてパフォーマンス面は期待できるものの、RTX4000番台があれば十分というシーンが多いのも事実。型落ちによって価格が落ち着いたことを考えると、今狙うべきなのはRTX4060あたりなのかもしれません。
>RTX4050搭載のおすすめパソコン
>RTX3060搭載のおすすめパソコン
比較に使ったパソコン
名前 | G Tune W4 | G-Tune P6 |
画像 | ![]() |
![]() |
CPU | Core i7-13620H | Core i7-12650H |
GPU | RTX5050 | RTX4050 |
メモリ | 32GB | 16GB |
SSD | 500GB | 500GB |
価格 | 約20万円 | 約20万円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
リンク | 公式HPへ | 公式HPへ |
今回のテストではマウスコンピューターのゲーミングブランド「G Tune」からノートパソコンを2台準備しています。
ゲーミング性能差(RTX5050 RTX4050)
FF15
RRTX5050
RTX4050
GPU | 設定 | スコア |
RTX5060 | 3840×2160(標準品質) | やや快適(5231) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14644) | |
RTX5050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4014) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10345) | |
RTX4060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4493) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12899) | |
RTX4050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4066) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11812) | |
RTX3060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(3585) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(9609) |
RTX4050、RTX5050は、フルHDゲーミングを視野に入れたグラフィックです。
RTX5050とRTX4050を比較すると、ほぼ横ばいとなっているのでココの買い替えは必要なし。購入するならRTX3000番台を利用している人かなと思いますが、進化の幅で言うとRTX5060の方が感じられるはずなので個人的にRTX5050はあまりおすすめできないGPUという結論です。
動画編集
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
G Tune W4 | Core i7-13620H×RTX5050 | 4分36秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分47秒 |
DAIV 5N | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 3分12秒 |
RL5C-R35T | Core i5-11400H×RTX3050Ti | 6分10秒 |
今回利用したモデルが14インチということもあってか、編集作業自体は快適なものの処理の短縮化に大きく貢献するほどの印象は得られませんでした。
もちろんRTX4050 RTX5050クラスの単体の性能を見れば、フルHDクラスの動画編集は快適に行えます。特にこだわった編集を行わない一般ユーザーなら満足できるはずですが、RTX5060搭載モデルとの価格差も2~3万円程度と小さいので慎重な判断が求められます。
結論:GeForce RTX4050で良さそう?
・GeForce RTX4050が十分な結果を出せる
・RTX5050の進化幅は限定的
・どうせならRTX5060を選ぼう !
・型落ちで安くなったRTX4060もねらい目!
GeForceRTX4050とRTX5050を比較してきました。
単純なゲーミング性能では大きな差はみられず、コストパフォーマンスという意味ではRTX4050を狙う方が良さそうな気もします。とくにゲーミングや高解像データ編集をするならRTX5060クラスを選ぶほうが無難ですし、旧モデルのRTX4060も価格が安くなってきているし性能もRTX5050より上です。もちろん気に入ったモデルがあればRTX5050搭載モデルを選ぶのも悪くはありませんが、数世代前からの買い替えでないと恩恵は小さいでしょう。
GeForce RTX4050/RTX5050搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター G-Tune W4
CPU | Core™ i7-13620H |
GPU | GeForce RTX™ 5050 |
RAM | 32GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 209,800円 |
今回のテストで使用したマウスコンピューターのゲーミングPCです。G Tuneブランドの中ではトップクラスの軽さを誇っており、コンパクトながらパワフルに動作するのが魅力!普段からゲーミングPCを移動させたり、持ち歩いて使いたい人にはおすすめのモデルです。
Lenovo LOQ 15IRX9
CPU | Core i7 13650HX |
GPU | GeForce RTX 4060 |
RAM | 16GB |
SSD | 512B SSD |
価格 | 154,880円 |
今回の趣旨からは外れますが、RTX4060搭載モデルのコストパフォーマンスは現時点でかなり高いため選出。RTX4050 RTX5050クラスよりも快適にゲームが遊べて、お値段も15万円台と良心的です。144Hzリフレッシュレート対応15,6型モニター搭載モデルなのでスタンダードな使い心地で高い利便性が得られます。
マウスコンピューター DAIV S4
CPU | Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H |
GPU | GeForce RTX™ 4060 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 239,800円 |
小型軽量な14インチモニターを採用したクリエイター向けモデルです。インテルCore Ultra 7 155H搭載なので、処理能力が高く出先でのCADや動画編集といった高負荷な作業も行えます。重量が約1.76kgと軽量なので持ち運びの点でも有利です。
マウスコンピューター DAIV Z6
CPU | Core™ i7-13700H |
GPU | GeForce RTX™ 4060 |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB SSD |
価格 | 279,800円 |
16型GPU搭載モデルでありながら重量が約1.6kgと軽いのが特徴。大きいモニターを採用しているので出先でもしっかりと作業を行えますし、メモリも32GBあるのでマルチタスクや編集作業で強みを発揮できます。バッテリー駆動時間も最大で約15時間以上とモバイル性も非常に高いです!ただしお値段がちょっぴり高く、RTX5060搭載モデルも余裕で狙えるのがネック…
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