モバイル版(ノートパソコン向け)の「GeForce RTX4060」と「GeForce RTX4050」の性能比較をします。
エントリーよりのGeForce RTX4050は従来のRTX3050と比較して約1.5倍ほどの性能を持つと言われています。そのさらに上のモデルとして存在するGeForce RTX4060との差がどれくらいあるのかをチェックします。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX4060 vs GeForce RTX4050
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
| GPU | スコア(PassMark) |
| GeForce RTX4070 | 20010 |
| GeForce RTX4060 | 19266 |
| GeForce RTX4050 | 15769 |
| GeForce RTX3070 | 15565 |
| GeForce RTX3060 | 13313 |
| GeForce RTX3050 | 9338 |
| GeForce RTX2070 | 12860 |
| GeForce RTX2060 | 11458 |
GeForce RTX4060のスコアは19266で、上位クラスのRTX4070との差はわずかです。GeForce RTX4060とGeForce RTX4050の性能差を見てみると約22%ほどの開きがあります。
予算にもよりますが、これが本当ならばGeForce RTX4060を選びたいかなという印象。従来のRTX3060でも高解像データ処理などは行えましたが、より高負荷作業に耐えられたり快適性を得られるならRTX4060あたりの性能を確保しておきたいはずです。
>RTX4050搭載のおすすめパソコン
>RTX3060搭載のおすすめパソコン
比較に使ったパソコン
| 名前 | DAIV S4 | G-Tune P6 |
| 画像 | ![]() |
![]() |
| CPU | Core i7-13700H | Core i7-12650H |
| GPU | RTX4060 | RTX4050 |
| メモリ | 32GB | 16GB |
| SSD | 1TB | 500GB |
| 価格 | 約25万円 | 約20万円 |
| レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
| リンク | 公式HPへ | 公式HPへ |
今回のテストではマウスコンピューターからノートパソコンを2台準備しています。価格差は順当にありますがどれくらいの差が出てくるのか気になるところです。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果

RTX4060

RTX4050
| GPU | 設定 | スコア |
| RTX4060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4493) |
| 1920×1080(標準品質) | とても快適(12899) | |
| RTX4050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4066) |
| 1920×1080(標準品質) | とても快適(11812) | |
| RTX3070 | 3840×2160(標準品質) | やや快適(5134) |
| 1920×1080(標準品質) | とても快適(11334) | |
| RTX3060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4433) |
| 1920×1080(標準品質) | とても快適(10672) |
RTX4060でもRTX4050でも4K標準設定で普通という結果になっています。どちらを選んでも活躍するステージが大きく変わるということは無さそうな印象を受けます。
RTX4060とRTX4050を比較すると、フルHDクラスで約9%、4K解像度で約10%ほどの差です。少しでも有利な設定で遊びたいならRTX4060を選択するべきですが、RTX4050も意外と頑張っているような気がしますよね。
どちらを選んでも人気のマインクラフトやバトルロワイアル系のゲームは快適でしょうし、ほとんどのゲームは動かせるという印象です。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換50枚にかかった時間を測定します。
| モデル | 処理時間(50枚) |
| DAIV S4 | 1分15秒 |
| G-Tune P6 | 1分16秒 |
RAW現像ではCPU性能が重視されるのですが、Core i7-12650H×RTX4050のG-Tune P6でも、Core i7-13700H×RTX4060のDAIV S4でも大きな差は生まれませんでした。メモリも16GBと32GBのちがいはあるのですが同等クラスと言って差し支えないかと思います。
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
| 製品 | 構成 | 処理時間 |
| DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
| raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
| G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 3分12秒 |
| G-Tune P5-RT | Core i7-11800H×RTX3050 | 4分47秒 |
動画編集ではパーツ全体の構成や冷却性が重要になってきますが、まさかのRTX4060搭載モデルが敗れるという結果になりました・・・RTX4060搭載のDAIV S4は14型のコンパクトなモデルですので排熱的な要素が影響しているのかもしれません。
正直編集中の快適性に体感的な差は感じませんでしたし、書き出しが少し遅いくらいなら我慢はできます。この結果もそうですが個人的にもRTX4050で十分かも?と考えてしまいます。
結論:GeForce RTX4060が性能面で有利!だが?
・理論値だけならRTX4060が20%ほど高い
・シーンによってはRTX4050でも十分かも?
・堅実的にいくならRTX4060、コスパ重視ならRTX4050!
・RTX4060は継続的なチェックが必要!
RTX4060とRTX4050を比較してきました。
単純に性能をグラフィック性能(理論値)を求めるなら期待値が20%ほど高いGeForce RTX4060がおすすめですね。ただしゲームでは約10%ほどの差、RAW現像処理では気にする必要性はなし、動画編集では逆転現象が起きました。そう考えるとRTX4050も選択肢としてはあり、むしろコスパが高くなってくる可能性すらあります。RTX4060が思ったような数字ではないため、引き続きチェックを継続していきます。
GeForce RTX4060/RTX4050搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター G-Tune P6
今回のテストでも良好な結果を示してくれたモデルです。パフォーマンス面でも心配はいりませんし、16型フルHDモニターは165Hzリフレッシュレートにも対応しでなめらかな映像を楽しめます。大きな画面でドッシリと腰を据えて作業を行いたい人におすすめのモデルです。
ドスパラ raytrek R5-RL6
15.6型WQHDモニターを採用したクリエイター向けノートパソコンです。sRGBカバー率99%の広い色域をカバーし、忠実な編集作業が効率的に行えるのがポイント!メモリも32GBと余裕があるのでマルチタスクもこなせますし、処理速度にも優れているので作業の短縮化にも貢献してくれるでしょう。
マウスコンピューター DAIV S4
Core i7-13700H×RTX4060搭載のハイパフォーマンスを、14型クラスに凝縮した軽量モデルです。重量が約1.78kgと軽く、約13時間を超えるバッテリー駆動時間も魅力です。モニターもキャリブレーション済みで出荷されるため、正確性な色再現を求めるイラストレーター、フォトグラファー、ビデオクリエイターにおすすめです。
ドスパラ raytrek R5-RL5
15.6型WQHDモニター搭載のクリエイター向けノートパソコンです。作業性が良いだけでなくsRGBカバー率約99%、リフレッシュレート165Hzに対応しているので、正確で滑らかな映像が得られるのも特徴です。先に紹介したモデルよりも少し高い17万円台~にはなりますが、ストレージ容量にも余裕があります。
ASUS Tuf Gaming F15
ASUSのコスパお化けとも言える、Tuf Gaming F15シリーズもおすすめ!第12世代インテルCore i7-12700Hは、デスクトップCPUに匹敵するほどのパフォーマンスを誇ります。価格が約18万円台と抑えられているのも嬉しいポイントです!
Lenovo LOQ 16IRH8
Lenovo LOQ 16IRH8はRTX4060搭載で15万円台というコスパが魅力のゲーミングノートです。CPU性能も高く、ゲームはもちろん写真や動画の編集といった作業もこなせます。ただし色域が狭めなので別途モニターを用意することをおすすめします。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。







