GeForce MX330/MX350は、ノートパソコンのグラフィック性能を高めるためのパーツです。
CPU内蔵グラフィックは、写真編集(RAW現像)やイラスト、動画編集といったクリエイティブな作業には心許ないです。そこでGeForce MX330/MX350のような専用グラフィックが必要になるのですが、実際どれくらいの作業ができるのかは気になるところですよね。
実際にRAW現像や動画編集といったクリエイティブな作業から、ゲームまでテストしてみましたので紹介します。カジュアルな使い方なら満足できるグラフィック性能は備えていますが、人によっては選ばないほうが良い場合もあると感じました。
「GeForce MX330/MX350搭載のおすすめのノートパソコン」と一緒に、注意点なんかも書いて見たいと思います。
目次
GeForce MX350の性能比較
GeForce GTX1060 (6GB) | 8172 |
GeForce GTX1050Ti (4GB) | 5923 |
GeForce GTX1050 (2GB) | 4465 |
GeForce MX350(2GB) | 3013 |
GeForce MX330(2GB) | 2723 |
GeForce MX250(2GB) |
2582 |
GeForce MX150(2GB) | 2378 |
※PassMark社が公開しているスコアを掲載
旧シリーズのMX250とMX330を比較しても1割ほど性能が向上しています。エントリークラスのGTX1050やGTX1050Tiの半分程度のスコアに止まっているのはやや物足りない印象です。
GeForce MX330/MX350は、高級ラインのモバイルノートに採用されているケースがほとんどです。中にはクリエイト推しのモデルもありますが、過度な期待は禁物です。
とは言え、専用グラフィックをを搭載することで映像系の処理をサポートできます。例えば、プロジェクターを使ったプレゼンでカクカクしなくなったり、軽いゲームなら快適に遊べるでしょう。そういう意味では活用範囲を広げてくれます。
結論を言うと、GeForce MX330/MX350は静止画編集用途(写真編集、RAW現像、イラスト)としては充分な性能があります。動画編集やネットゲームのプレイに関しては冷静な判断が必要でしょう。
日常的に大量のデータを扱う人、高画素フルサイズ機をお使いの人、4K動画編集、最新のゲームをプレイしたいと考えているなら避けたほうが無難です。
少なくとも、より高い性能をもったグラフィックを選択しましょう。MX330/MX350を選択する人は写真やイラストを趣味で楽しんでいる人、出先でちょこちょこっとデータを触りたい人なんかと相性が良いと思います。
ゲーム性能
MX330/350搭載のノートパソコンは、カジュアルな使い方にぴったりです。軽量なゲームだと比較的快適に動作することもあります。もちろんタイトルによってはもたつきを感じるものもあるのですが、設定さえ落とせば何とか動くかなといったレベルです。
外出時にサクッとゲームを遊びたい人からすると魅力的に映るでしょう。
総合的にはゲームを快適にプレイするには役不足かなという印象です。ドラクエ10やLOLなど比較的軽量なものなら良いですが、ゲームが目的なのであれば他の高性能なグラフィックがおすすめです。PUBG LITEは問題なく動作しました。
動画編集は可能?
動画編集を試みましたが、快適とは言えませんでした。短いカットをつないで、1-2分くらいの簡単な動画に仕上げるなら問題ないかもしれません。効果を当てたりといった、こだわった動画は諦めたほうが良いです。
一眼レフで撮影した4Kデータはスペック次第ですがリアルタイム編集はストレスを感じます。仕方なくフルHDに一度変換して編集も試しましたが、それでももたつきは感じました。
個人的には動画編集目的でMX330/350を選ぶことはしません。1kg程度の軽量モバイルノートに搭載されているなら検討の余地ありかなという印象ですね。
GeForce MX330/MX350がおすすめな人
- RAW現像初心者の方
- 価格重視の方
- 動画編集は考えてない方
- ドラクエ10など軽めのゲームがしたい方
- スタイリッシュなノートPCが欲しい方
「もう少し高性能なグラボが良いな」と思った人は、以下の記事を参考にしてください。
>GeForce GTX1650搭載のおすすめノートPC >GeForce GTX1660Ti搭載のおすすめノートPC |
MX330/MX350搭載のおすすめノートパソコン
MX330/MX350を搭載したモデルはあまり市場に出回っていません。若干パフォーマンスは落ちますがMX250あたりも検討範囲に入れることをおすすめします。
DAIV 4N
CPU | Core i7-10510U |
メモリ | 16 |
グラボ | GeForce MX250 (2GB) |
MX250を搭載したパソコンでイチオシなのが、DAIV 4Nシリーズです。第10世代Core i7を搭載し、軽量(1.09kg)ながらパフォーマンスも重視したモデルになっています。マグネシウム合金を採用した高級感あるシャーシと約12時間のバッテリー駆動やPD対応など使い勝手がよくおすすめです。
レノボ ThinkPad T14 Gen 1
CPU | Core i7-10510U |
メモリ | 8-16GB |
グラボ | GeForce MX330 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
14型ハイパフォーマンスノートとして登場したTinkPad T14シリーズです。第10世代Intel CPUやWi-Fi 6対応など基本をしっかり抑えつつ、過酷な環境にも耐えるように12項目の米軍調達基準に準拠しています。安心して持ち運べるノートPCと言えるでしょう。
まとめ
・GeForce MX330/MX350はモバイル性能の高さが魅力!
・より高度で専門的な処理には力不足なので注意が必要!
MX330/MX350を搭載したモバイル性能が高いノートパソコンが登場しているのは、個人的にはおおいに歓迎したいところです。実際にこの手の製品も使っていますが、気軽に持ち出せて「いつどこでも」パソコンを開いて使えるというテンポの良さは使っていて気持ちが良いものです。
クリエイト用途ですとサポート的な意味合いが強く、CPU性能が控え目な製品が多いので処理能力を求める方は別モデルを検討される方が良いかもしれません。
>GeForce GTX1650搭載のおすすめノートPC
>GeForce GTX1660Ti搭載のおすすめノートPC
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