パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はノートパソコン用に開発された、Intel製第11世代CPUの「Core i7-11800Hが搭載された、おすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i7-11800Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-11800H | 21794 | 2.3GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10875H | 15812 | 2.3GHz(5.1GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10750H | 12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i5-10300H | 9501 | 2.5GHz(4.5GHz) | 4コア8スレッド | 45W |
Core i7-9750H | 11600 | 2.6GHz(4.5GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-8750H | 10516 | 2.2GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-11700 | 21469 | 2.5GHz(4.4GHz) | 8コア16スレッド | 95W |
Core i7-11800Hはパフォーマンス非常に高く、デスクトップCPUのCore i7-11700に匹敵するほどの性能となっています。ノートパソコンにデスクトップの性能・・と考えるとすごいことですよね。
PassMarkスコアによるとCore i7-11800Hのスコアは21794で、モバイル用としてはトップクラスのスコアです。Core i7-10875Hと比較しても約38%もスコアがアップしているのですから進化の度合いがすごい!そのためクリエイター向けPC、ゲーミングPCでもハイクラスのモデルに採用されています。
スタンダードタイプのCore i7-10750Hと比較すると約72%も高く、第9世代以前はダブルスコアをつけられる勢い。ほんの数年前のパソコンでさえ入れ替えを検討したくなるほど性能が伸びている点に注目です。
Ryzen CPU搭載モデルが気になる方はこちらの記事をどうぞ>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
パーツの選び方については「パソコン・スペックの選び方」という記事でも解説しているので参考にして下さい。
Core i7-11800H ベンチマーク比較
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-11800H | 623.3 | 5573.0 |
Core i7-10870H | 543.1 | 4754.4 |
Core i7-10875H | 502.6 | 4907.0 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Core i7-9750H | 510.7 | 3629.0 |
Core i7-11700 | 659.1 | 6127.0 |
シングルスレッドのスコアが623.3、マルチスレッドが5573.0となりました。第10世代よりもシングルスコアで非常に高いスコアを示し、マルチスレッドでも伸びています。
デスクトップCPUのCore i7-11700と比較しても、迫るパフォーマンスを見せており性能の高さが伺えます。性能不足を理由にノートパソコンを避ける理由がなくなってきました。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-11800H | 581 | 4162 |
Core i7-10870H | 490 | 3869 |
Core i7-10875H | 492 | 3418 |
Core i7-10750H |
465 | 3089 |
Core i7-11700 | 592 | 3788 |
CINEBENCH R20でもシングル性能は高いスコアをマーク。マルチ性能もしっかりとスコアを伸ばしています。性能面で言うと安心して使えるといって良いでしょう。
RAW現像の時間を比較
いくら数値で良いと言っても実際に動かしてみないと実力はわかりません。そこで、一眼レフで撮影したRAWデータ150枚をJPEGに変換する時間を計測してみました。
CPU | 処理時間 |
Core i7-11800H | 4分21秒 |
Core i7-10875H | 4分23秒 |
Core i7-10750H | 5分10秒 |
Core i7-9750H | 5分35秒 |
Core i7-7700HQ |
7分34秒 |
Core i7-9700 | 4分40秒 |
Core i7-10875HのRAW現像処理能力はノートパソコンとしてはトップクラスです。本当にデスクトップCPUのCore i7-9700よりも短い時間で処理を終えてしまいました・・・
従来のCore i7-9750H、Core i7-7700HQあたりよりも作業短縮に成功していますので、数年前のモデルを使っている人なら買い替えを検討しても良いレベルだと思います。
動画編集の時間を計測
構成 | 処理時間 |
Core i7-11800H×RTX3070 | 4分07秒 |
Core i7-10870H×RTX3070 | 4分25秒 |
Core i7-10875H×RTX2070S | 4分39秒 |
Core i7-10875H×RTX2060 | 4分58秒 |
Core i7-11700×RTX3060 | 4分40秒 |
RAW現像とはちがって、マルチコアの性能が結果に左右する動画編集をチェックします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4K映像をレンダリングする時間を計測しました。
動画編集においても非常にパワフルに処理を行えます。高解像データ処理もお手の物といった印象。なんならデスクトップパソコンよりも速く処理を終えていますね・・・ただし発熱はすごいので注意が必要です。ファンの音やキーボードに伝わる熱が不快だと思う人は対策するか、素直にデスクトップパソコンを選ぶほうが後悔しないかもしれません。
Core i7-11800Hがおすすめな人
- ノートパソコンでも性能に妥協したくない人
- 本格的なRAW現像や動画編集を外で行う人
- デスクトップ並みの処理能力が欲しい人
ちなみに、少しでもお得に高性能なCPU搭載パソコンを手に入れたいなら、キャンペーンを狙ってみるのも手です。>BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ
Core i7-11800H搭載のおすすめPC
ここからはCore i7-11800Hを搭載したおすすめパソコンについて触れていきたいと思います。
G-Tune H5
240Hzリフレッシュレート対応モニターと、それを生かせるだけのパフォーマンスをしっかりのせたゲーミングノートです。メカニカルキーボードを採用するなど製品としてのユニークさも際立っており満足度の高いパソコンになっています。ただし発熱には要注意です!
DAIV 5P
描画性能をそこまで求めないならDAIV 5Pがおすすめです。フルHDクラスのデータなら問題なく処理できますし、重量も約1.73kgと性能を考えると軽量な部類です。sRGB100%をカバーし正確な編集作業を行えるのも魅力的。カメラマンに使ってほしいモデルです。
ドスパラ raytrek R5-TA6
Core i7-11800H×RTX3060の組み合わせは、クリエイターに人気のパーツ構成です。15.6型液晶パネルはsRGBカバー率約99%となっておりWebコンテンツ制作にも最適!Thunderbolt 4にも対応しており最大40Gbpsの通信に対応。これで税込17万円台はお得です!
Dell G15
Core i7-11800H×RTX3050の組み合わせはミドルクラス級です。本来なら15万円以上が相場ですがDell G15は13万円台と激安です。普段外資系BTOメーカーはサポートの面から推奨しないのですが、あまりに安すぎるので紹介せざるを得ません。
ASUS TUF Gaming F17/F15
ASUSのTuf Gamingシリーズはコスパが魅力のモデルです。このパーツ構成で13万円台で購入できるとかお得すぎます。エントリークラスよりもワンランク上の処理が行えるので、よりクリエイター向けの作業も可能。15インチ/17インチの液晶が選べるので好みに合わせて選択しましょう。
まとめ
・Core i7-11800Hはデスクトップ並みの処理能力!
・本格派も満足できる性能だが熱には注意!
Core i7-11800Hの魅力が伝わったでしょうか。熱の問題を抱えているものの性能的にはデスクトップに匹敵するほどです。出先での本格的な編集作業に耐えられるモデルが多く存在し、特にRTX3050を搭載したモデルは性能を考えるとお安いケースが多いです。コスパを重視する人は狙ってみてください。
もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事でチェックしてください。
Ryzen CPU搭載機もおすすめですよ!>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
当ブログは予算や目的、パーツなどからおすすめのパソコンが選べるような作りになっております。ぜひトップページからお気に入りのパソコンを探してみてくださいね。