マウスコンピューター「G TUNE DG-A7G70」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Ryzen 7 9700X×GeForce RTX5070を搭載した、ハイクラスゲーミングパソコンです。WQHD~4K高画質、高フレームレートでゲームを楽しめます。またCPUはRyzen 7 9700Xを搭載しているので、配信や動画編集なども快適に楽しめます。ホワイトモデルも用意があるので白いデスク環境構築を目指している人や、おしゃれなPCが欲しいって人にも人気です。
実機を使ってベンチテストを行いスコアを掲載していますので参考にして下さい。
目次
G TUNE DG-A7G70 レビュー!評価・評判は?
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
マウスコンピューターのG TUNE DG-A7G70は、快適なゲーミング環境構築に最適なモデルです。
GeForce RTX 5070を搭載しており描画性能は非常に高いです。モンハンワイルズなどの最新ゲームも高設定で遊べますし、Apexやフォートナイトといった競技性の高いゲームで高フレームレートを狙えます。240Hzはりつきは難しいケースもありますが、設定を下げることで十分狙えます。マインクラフトを影Modで遊びたいって人にも良いでしょう。
標準で水冷CPUクーラーを採用しているので冷却性が高く、長時間のプレイでも動作が安定しているのが魅力です。ケースはそれなりに大きいもののミニタワーだと拡張性が十分ではなく、ビデオキャプチャなどの後づけが難しい場合もあります。またフルHD環境ではスペックオーバーになるので、もう少し予算を下げて購入するのがコスパ的にはおすすめです。
マウスコンピューターのゲーミングパソコンは、標準で3年保証、24時間365日電話サポートがつきます。余計な費用を支払わなくても手厚いサポートが受けられるため信頼性、安全性を重視したい人にもおすすめできます。
G TUNE DG-A7G70 スペック
型番 | G TUNE DG-A7G70 |
CPU | Ryzen 7 9700X |
グラフィックス | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
価格 | 382,500円〜 |
公式サイト | >詳細を見る |
今回紹介するG TUNE DG-A7G70(ホワイトモデル)は、シリーズのでも上位に位置するモデルです。最新パーツを採用しているため価格は38万円台とかなり高価になります。
NEXTGEARならRyzen 7 7800X3D+RTX5070で26万円台に抑えられるので、コスパやフレームレート重視するなら検討に加えて下さい。
公式サイトではセールにも力を入れているのでお得なタイミングを狙うのがポイントです。>公式サイトでセール状況を確認する
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
G TUNE DG-A7G70 外観チェック
G TUNE DG-A7G70は、人気のホワイトカラーを採用しています。クリアサイドガラス仕様になっており見た目がおしゃれですし、ワンタッチでガラスパネルも取り外しができるのでメンテナンス性も抜群です。もともとゲーマーにアンケートをとってデザインされたケースなので利便性は高いです。
吸気は底面とサイドパネルから行われて、背面からたまった熱を出すようになっています。自然なエアフローになっているので効率的に各パーツの冷却が行われます。電源ユニットが上部に設置されており熱源を離す工夫もなされています。ただし水冷CPUクーラーが吸気と冷却をかね、排熱も1つのファンだけで行うので高負荷時の静音性はイマイチな印象。もちろんアイドリング時は無音に近いくらい静かです。
フロント電源近くにHDMIがあるのが珍しいです。VRゴーグルやモニターをサクっと追加して利用したい時に便利です。ストレージベイは3.5型×1台と2.5型×2台を同時搭載することができます。追加できる人なら容量、数ともに不足することはないはずです。
ベンチマーク 性能チェック
ここからは実機を使ってテストを行っていきます。CPU性能やゲーミング性能、それから写真編集や動画編集など様々な角度からチェックしていきましょう。
CPU:Ryzen 7 9700X 性能
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 7 9700X | 37220 | 3.8GHz(5.5GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 7 7800X3D |
34374 | 4.2GHz(5.0GHz) | 8コア16スレッド | 120W |
Ryzen 7 7700X | 36459 | 4.5GHz(5.4GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Ryzen 7 5700X | 26801 | 3.4GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 5 7500 | 26924 | 3.7GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 4500 | 16227 | 3.6GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
PASSMARKの公開データによると「Ryzen 7 9700Xは37220」です。
処理能力も高く、TDP 65Wで扱いやすいのが特徴。グラボの性能をしっかりと引き出せるだけでなく、実況配信や動画編集などのクリエイティブな用途も快適です。マルチに活躍できるのゲーミングPCということでポイント高いです。
Ryzen 7 7800X3Dだとクリエイト系の作業を行う時にやや物足りなさを感じることもあります。ゲーム目的なら3D系のCPUは魅力ですが、用途に合わせて(何でもやりたいなら)Ryzen 7 9700Xを選択するのはありだと思います。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Ryzen 7 9700X | 798.5 | 8079.5 |
Ryzen 7 7800X3D | 692.0 | 7354.7 |
Ryzen 7 7700X | 769.0 | 8115.3 |
Ryzen 7 5700X | 629.4 | 6183.4 |
Ryzen 5 4500 | 500.4 | 4239.2 |
Core i7-14700F | 854.8 | 14014.0 |
シングルスレッドのスコアが798.5、マルチスレッドが8079.5になりました。
シングルスコアが伸びているのがわかりますが、マルチ性能はRyzen 7 7700Xと比べても同等レベルです。またCore i7-14700と比較するとシングル・マルチともに差をあけられています。このテストだけで見ると判断が難しいCPUです。
CINEBENCH R20
CPU | シングル | マルチ |
Ryzen 7 9700X | 854 | 7909 |
Ryzen 7 7800X3D | 694 | 7006 |
Ryzen 7 7700X | 775 | 7813 |
Ryzen 7 5700X | 597 | 5139 |
Ryzen 5 4500 | 478 | 3511 |
Core i7-14700F | 809 | 9631 |
CINEBENCH R20のスコアはシングル854、マルチで7909となりました。傾向としてはCPU-Zと似たような形ですね。十分すぎる結果だと思いますし、様々な作業を行うのに十分なパフォーマンスを発揮してくれるはずです。
ただし全体的に以前にレビューしたRyzen 7 9700X搭載機(NEXTGEAR JG-A7G7S)の方が10%くらいスコアが高かったのが気になります。
GPU:GeForce RTX5070 ゲーミング性能
FF15
モデル | 設定 | 結果 |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10872) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23272) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (7800X3D×RTX4070S) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9608) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23442) | |
NEXTGEAR JG-A7G70 (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
NEXTGEAR JG-A7G60 (RTX4060) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(4368) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14909) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度でもとても快適という結果になりました。Ryzen 7 7800X3Dとスコアを比較しても約13%ほど上回っています。
従来世代のRTX4070と比較するとフルHDで約17%、4Kで約28%のスコアアップです。しっかりと進化を感じられるのは好印象ですし、重量級タイトルを快適に遊ぼうと思うとこれくらいのグラボを選択しておきたい気もします。
フルHDだとRTX4070SUPERあたりで頭打ちになり、RTX5070を選択する意味はあまりありません。WQHD、4Kゲーミングが視野に入っていないならスペックはもう少し下げても問題ないでしょう。
モンハンワイルズ
フレーム生成なし
フレーム生成あり
解像度(画質) | フレーム生成なし | フレーム生成あり |
フルHD(高) | 非常に快適 36006 105.67FPS |
非常に快適 31920 187.37FPS |
モンハンワイルズは、フルHD環境ならフレーム生成なしでも100FPSを超えてきてきます。高リフレッシュレートのゲーミングモニターを利用している人も恩恵を受けられるでしょう。WQHDや4Kも設定次第で快適にプレイできそうな印象でした。
画質を選ぶかフレームレートを選ぶか、その選択肢が多くとれるのもハイスペックなゲーミングPCのメリットです。好みの画質を探りあてる作業も結構楽しかったりしますしね。
ただ排熱のためにファンが割とうるさくまわるのでヘッドフォンを使う方がプレイには集中できるでしょう。部屋の温度も若干上がります。やはりRTX5000番台クラスの高性能なグラボを使うなら、ファンを多く積めるケースのほうが良い気がします。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 処理時間(50枚) |
Ryzen 7 9700X | 58秒 |
Ryzen 7 7800X3D |
1分06秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分11秒 |
Ryzen 7 5700X | 1分15秒 |
Ryzen 5 4500 | 1分58秒 |
Core i7-14700 | 1分03秒 |
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「58秒」でした。
写真編集はインテルのほうが有利かと思いましたが、第14世代Core i7-14700と比較するとRyzen 7 9700Xのほうが短時間で処理を行えるほどです。よほど強いこだわりがあるなら別ですが、AMDの9000番台でもしっかり処理は行えるので心配いりません。
動画編集
構成 | 処理時間 |
Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 2分05秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX4070S | 2分04秒 |
Ryzen 7 7800X3D×RTX4070S | 2分33秒 |
Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 2分16秒 |
Ryzen 7 5700X×RTX4060 |
3分15秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
4K動画編集も快適に行えます。編集中の快適度で言えば、Ryzen 7 9700X×RTX4070SやRyzen 7 7700X×RTX4070Tiを搭載したモデルとそれほど変わりません。もちろん快適なのですが動画編集だけを考えるなら最新モデルである必要はなさそうです。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
マウスコンピューターの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから4~5日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんが注文が多い時期には滞る可能性もあります。必ず出荷予定日を確認して購入してください。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
G TUNE DG-A7G70 デメリット
・コスパが悪い
・静音性がいまいち
・カスタマイズ、拡張性が限定的
・型番がややこしい
今回お借りしたモデルは高スペックゆえにあらゆる作業が快適なのは魅力ですが、価格が40万円にせまるということもあってコスパはよくありません。また拡張性も限定的で、冷却ファンの追加なども行えないので自由度は低いです。
届いた状態でずっと使うという人には問題ありませんが、後々カスタマイズをしながら長く使いたいと思っている人は気を付けたほうが良いかもしれません。また似たような型番が多く、Ryzen 7 7700Xを搭載したモデルなどもあるので間違わないように注意してください。
G TUNE DG-A7G70はこんな人におすすめ
- ゲームもクリエイトもしたい人
- アフターサービスやサポート力を重視する人
- WQHD、4K環境でゲームをプレイしたい人
- 白くて高性能なPCが欲しい人
G TUNE DG-A7G70 感想まとめ
G TUNE DG-A7G70をレビューしてきました。
スペックが高いので4K、WQHD設定でゲームをプレイしたいというゲーマーにおすすめのモデルです。外観も白くておしゃれなので映えを気にする人や、白いゲーミングデスクデバイスをそろえたいという人にもおすすめです。全体的に申し分ないのですが、価格は高めでコスパを重視する人には向かないかもしれません。またケースファンの少なさ、拡張性が乏しい点が気になります。またフルHDモニターしかない・・みたいな人はスペックを持て余す可能性があります。セールで値引きを狙うなり、もともとコスパの良いNEXTGEARから選択するのも手だと思います。
マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。