マウスコンピューター「G TUNE DG-A7G6T」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Ryzen 7 9700X×GeForce RTX5060Ti(16GB VRAM)を搭載した、ミドルクラスのゲーミングパソコンです。フルHD高画質、高フレームレートでゲームを楽しめ、配信や動画編集などでもパフォーマンスを発揮してくれます。メモリも32GB標準搭載でオールラウンドに活躍してくれます。
実機を使ってベンチテストを行いスコアを掲載していますので参考にして下さい。
目次
G TUNE DG-A7G6T レビュー!評価・評判は?
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
マウスコンピューターのG TUNE DG-A7G6Tは、快適なゲーミング環境構築に最適なモデルです。
最新のGeForce RTX 5060Tiを搭載しており描画性能が高く、Ryzen 7 9700Xは高性能でゲームやマルチタスクにも強くなっています。ミニタワー型なのでスペック的にも十分かつ、省スペースで設置できるのもポイント。ゲーマーの意見を取り入れて作られたケースということもあって計算されつくされた感じあります。
モンハンワイルズなどの最新ゲームも快適に遊べますし、Apexやフォートナイトといった人気ゲームでも高フレームレートを狙えます。240Hzはりつきなど難しい条件を狙わないのであれば十分なパフォーマンスに仕上がっています。ゲーミング、動画編集、配信など幅広い用途でバランスの良い性能を発揮するモデルです。
マウスコンピューターのゲーミングパソコンは、標準で3年保証、24時間365日電話サポートがつきます。余計な費用を支払わなくても手厚いサポートが受けられるため信頼性、安全性を重視したい人にもおすすめできます。
G TUNE DG-A7G6T スペック
型番 | G TUNE DG-A7G70 |
CPU | Ryzen 7 9700X |
グラフィックス | GeForce RTX 5060Ti(16GB) |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
価格 | 319,800円〜 |
公式サイト | >詳細を見る |
今回紹介するG TUNE DG-A7G6Tは、シリーズのでも中堅的な位置にあるモデルです。最新パーツを採用しているため価格は30万円超えとちょっと高価です。
NEXTGEARならRyzen 7 7800X3D+RTX5070で26万円台に抑えられるので、コスパやフレームレート重視するなら検討に加えて下さい。
公式サイトではセールにも力を入れているのでお得なタイミングを狙うのがポイントです。>公式サイトでセール状況を確認する
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
G TUNE DG-A7G6T 外観チェック
G TUNE DG-A7G6Tは、ゲーマーにアンケートをとってデザインされたゲーミングPCです。フットプリントは最小限にとどめながらも高性能を実現できるケースになっています。ポイントとしてはバランスの良さがウリとなっているところです。またPC前面に設けられたHDMI端子のおかげで、モニターの追加や3Dゴーグルの接続などが楽に行えるようになっています。
吸気は底面とサイドパネルから行われる仕組みで、内部の熱は背面から出すようになっています。底面から入った冷たい空気はグラボに直接あたるので効率的に冷却が行えます。電源ユニットは上部に設置されており、熱源をわけるような工夫もなされています。
フロント電源近くにHDMIがあるのが珍しいです。VRゴーグルやモニターをサクっと追加して利用したい時に便利です。ストレージベイは3.5型×1台と2.5型×2台を同時搭載することができます。
ベンチマーク 性能チェック
ここからは実機を使ってテストを行っていきます。CPU性能やゲーミング性能、それから写真編集や動画編集など様々な角度からチェックしていきましょう。
CPU:Ryzen 7 9700X 性能
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 7 9700X | 37220 | 3.8GHz(5.5GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 7 7800X3D |
34374 | 4.2GHz(5.0GHz) | 8コア16スレッド | 120W |
Ryzen 7 7700X | 36459 | 4.5GHz(5.4GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Ryzen 7 5700X | 26801 | 3.4GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 5 7500 | 26924 | 3.7GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 4500 | 16227 | 3.6GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
PASSMARKの公開データによると「Ryzen 7 9700Xは37220」です。
グラボの性能をしっかりと引き出せるので、ゲームにおいてボトルネックを心配しなくても良いでしょう。実況配信や動画編集などのクリエイティブ作業も快適ですし、発熱や消費電力もおさえられています。とにかく扱いやすいCPUといった印象もありますし、マルチに活躍できるのは強みです。
Ryzen 7 7800X3Dみたいなゲームに特化したCPUだと、クリエイト系の作業を行う時にやや物足りなさを感じるシーンもあります。ゲーム目的なら3D系のCPUは魅力ですが、用途に合わせて(何でもやりたいなら)Ryzen 7 9700Xを選択するのはありです。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Ryzen 7 9700X | 852.2 | 8329.4 |
Ryzen 5 9600X | 830.2 | 6574.1 |
Ryzen 7 7800X3D | 692.0 | 7354.7 |
Ryzen 7 7700X | 769.0 | 8115.3 |
Ryzen 7 5700X | 629.4 | 6183.4 |
Ryzen 5 4500 | 500.4 | 4239.2 |
Core i7-14700F | 854.8 | 14014.0 |
シングルスレッドのスコアが852.2、マルチスレッドが8329.4になりました。
Ryzen7000番台と見比べてみるとシングル性能が大幅に向上しているのがわかります。マルチ性能に関してはRyzen 7 7700Xと比べても同等レベルですが、消費電力がおさえられていて同等と考えるとすごいです。
競合のインテル Core i7-14700と比較するとシングルは同等レベル、マルチは少しどころじゃない差をあけられています。
CINEBENCH R20
CPU | シングル | マルチ |
Ryzen 7 9700X | 857 | 7686 |
Ryzen 5 9600X | 851 | 6644 |
Ryzen 7 7800X3D | 694 | 7006 |
Ryzen 7 7700X | 775 | 7813 |
Ryzen 7 5700X | 597 | 5139 |
Ryzen 5 4500 | 478 | 3511 |
Core i7-14700F | 809 | 9631 |
CINEBENCH R20のスコアはシングル857、マルチで7686となりました。傾向としてはCPU-Zと似たような形で、シングルの伸びが顕著、マルチは据え置きみたいな感じですね。
コスパ重視ならNEXTGEARを選択するのもおすすめです。
GPU:GeForce RTX5060Ti ゲーミング性能
FF15
モデル | 設定 | 結果 |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10872) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23272) | |
G TUNE DG-A7G6T (RTX5060Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(7860) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(20902) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (7800X3D×RTX4070S) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9608) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23442) | |
NEXTGEAR JG-A7G70 (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
NEXTGEAR JG-A7G60 (RTX4060) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(4368) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14909) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度で快適という結果になりました。
従来世代のRTX4070と比較するとフルHDで約5%高く、4Kで約8%低いスコアです。やはり活躍するのはフルHDゲーミングという印象で、解像度が上がってくるとパフォーマンス不足で悩みそうです。4Kゲーミングを想定しているならRTX4070Ti SUPERやRTX5070Tiあたりが良いでしょう。
モンハンワイルズ
フレーム生成なし
フレーム生成あり
解像度(画質) | フレーム生成なし | フレーム生成あり |
フルHD(高) | 非常に快適 28052 82.57FPS |
非常に快適 23248 136.24FPS |
モンハンワイルズは、フルHD環境なら「非常に快適にプレイできます」という結果が得られました。
フレーム生成なしで80FPS、フレーム生成オンなら140FPSに迫ります。144Hzあたりのゲーミングモニターを利用している人に調度良さそうなスコアです。ただやっぱりWQHD以上の解像度を狙うにはもう一歩性能が欲しいような印象です。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 処理時間(50枚) |
Ryzen 7 9700X | 58秒 |
Ryzen 7 7800X3D |
1分06秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分11秒 |
Ryzen 7 5700X | 1分15秒 |
Ryzen 5 4500 | 1分58秒 |
Core i7-14700 | 1分03秒 |
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「58秒」でした。
写真編集はインテルのほうが有利かと思いましたが、第14世代Core i7-14700と比較するとRyzen 7 9700Xのほうが短時間で処理を行えるほどです。よほど強いこだわりがあるなら別ですが、AMDの9000番台でもしっかり処理は行えるので心配いりません。
動画編集
構成 | 処理時間 |
Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 2分05秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX5060Ti | 2分03秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX4070S | 2分04秒 |
Ryzen 7 7800X3D×RTX4070S | 2分33秒 |
Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 2分16秒 |
Ryzen 7 5700X×RTX4060 |
3分15秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
4K動画編集も快適に行えます。書き出し時間もRyzen 7 9700X×RTX5070と大差ありませんし、16GB VRAMで余裕がある恩恵を感じます。編集中の快適性についても体感差はありません。
逆に言うと、Ryzen 7 7700X×RTX4070Tiを搭載したモデルでもさほど変わらないので動画編集だけを考えるなら最新モデルである必要はなさそうです。それだけPCが進化しているという証拠でもありますし、一世代前でコスパよく買い物をするというのもありですよね。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
マウスコンピューターの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから4~5日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんが注文が多い時期には滞る可能性もあります。必ず出荷予定日を確認して購入してください。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
G TUNE DG-A7G6T デメリット
・コスパが悪すぎ
・カスタマイズ、拡張性が限定的
今回お借りしたモデルは、マルチユースで活躍できる性能が魅力ですが、価格が30万円を超えているのがネックです。RTX5060Ti搭載のゲーミングPCというくくりだけで見れば20万円前後であります。さらに安いモデルなら15万円台~みたいなところで30万円超えは、国産製造で手厚い保証がついているとしても手を伸ばしづらい印象です。
G TUNE DG-A7G6Tはこんな人におすすめ
- ゲームもクリエイトもしたい人
- アフターサービスやサポート力を重視する人
- フルHDゲーミングをしたい人
- 予算に余裕がある人
G TUNE DG-A7G6T 感想まとめ
G TUNE DG-A7G6Tをレビューしてきました。
フルHDゲーミングで快適性を得られて、配信や写真、動画編集などのクリエイティブな作業でも結果が出せているのは好印象です。WQHD~のゲームは考えていないという人、国産で安心感のあるモデルを求めている人には悪くなさそうです。
ただしゲーム性能を求めるならNEXTGEAEには、Ryzen 7 7800X3D+RTX 5060Ti搭載モデルがあります。フレームレートやゲームスコアの向上に期待がもて、価格も24万円ほどとリーズナブルです。また性能的にはRyzen 7 7700も十分魅力的な存在で、コチラのCPUを搭載したモデルなら20万円くらいから買えることを考えるとイマイチ推しづらいところもあります。予算や用途、特徴やタイミングなど合わせて検討してみて下さい。
マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。