GALLERIA DL7C-IG-C6をレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
16インチ(2560×1600/144Hz/DCI-P3カバー率95%)の大画面かつ高効率モニターを採用したクリエイター向けノートパソコンが登場!CPUはAIタスクにも強いCore Ultra 7 155Hを搭載、重量は約1.7kgとクラスの割には軽量です。フットワーク勝負のクリエイターにおすすめしたいモデルに仕上がっています。
実際に使ってみた感想、ベンチマーク結果など掲載していきますので参考にしてください。
目次
GALLERIA DL7C-IG-C6 レビュー
GALLERIA DL7C-IG-C6は、大画面ながらモバイルも可能にした軽量モデルです。CPUパワーは高めで、メモリやストレージ容量にも余裕があるのがポイント。Core Ultra 7 155H搭載モデルってまだまだお値段的にも高く、中には20万円を超えてくるような製品もあります。この構成で17万円台を実現しているのは非常に魅力的です。
GALLERIA DL7C-IG-C6 外観写真・デザイン
GALLERIA DL7C-IG-C6の天面にはブランドロゴが控えめに入っています。16型大画面モニター搭載モデルなのですが、実際に手に持ってみると軽い印象を受けます。色はガンメタリックな感じです。
サイズは約 358(幅) x 258(奥行) x22(高さ)mm、重量は約1.7kgです。16型クラスだと2~2.5kg超えは当たり前なので、これは軽量だと思います。視認性も捨てられないし軽さも捨てられないというワガママに応えたモデルだと言えるでしょう。
90W ACアダプターが付属しています。専用グラフィック非搭載モデルなので控えめな数字ですね。本体に搭載されているThunderbolt 4およびUSB 3.2 (Gen2) Type-Cは、65-100W Type-Cアダプター対応とのこと。パフォーマンスが落ちる可能性はありますが必要に応じて小型の充電器を使っても良いかもしれません。
16型大画面モニターを採用
GALLERIA DL7C-IG-C6に搭載されているモニターにも注目したいです。16型WQXGAなのでフルHDに比べて広い作業領域を確保できます。もちろん画面が大きいので視認性も良いですしベゼルレスで作業に集中できるのもポイントです。
しかもDCI-P3カバー率95%なのでデジタルシネマ向けの色域をカバーできます。色の正確性や再現性にもこだわりたいクリエイターにも嬉しい仕様という訳です。このモニターが搭載されていて17万円台は凄いと思います。ついでに144Hzリフレッシュレートにも対応しています。
キーボード
キーボードは割と自然な配列ですが、十字キー周りがやや独特なのと全体的にキーが細く印象を受けました。文字のデザインがどことなく特徴的ですね。
GALLERIA DL7C-IG-C6 インターフェース
- ①有線LAN
- ②HDMI 2.1
- ③USB3.2 (Gen2) Type C (PD対応65-100W)
- ④Thunderbolt 4 (DP1.4対応/PD対応 65-100W)
- ⑤USB 3.2 (Gen2) TypeA
- ⑥電源入力
- ⑦セキュリティ スロット
- ⑧microSD カードリーダー (SD/SDHC/SDXC、UHS-I対応)
- ⑨USB 3.2 (Gen1) TypeA
- ⑩音声入出力(3.5mm 4極(CTIA)ジャック)
GALLERIA DL7C-IG-C6 スペック・パーツ構成
液晶 | 16型(2560×1600/165Hz/DCI-P3 95%) |
CPU | Core Ultra 7 155H |
GPU | インテル Arc グラフィックス(CPU内蔵) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB SSD |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU性能 Core Ultra 7 155U
名称 | スコア | 最大クロック | コア(スレッド)数 |
Core Ultra 7 155H | 25109 | P:4.8GHz/E:3.8GHz | 16コア22スレッド |
Core i7-13700H | 29810 | P:5.0GHz/E:3.7GHz | 14コア20スレッド |
Core i7-1360P |
19726 | 5.0GHz | 12コア16スレッド |
Core i7-1260P | 17203 | 4.7GHz | 12コア16スレッド |
Core i7-1165G7 | 10605 | 4.7GHz | 4コア8スレッド |
Core Ultra 7 155Uは、AI処理に特化したNPUを内蔵しています。年々高まりを見せるAI処理に対するニーズにもしっかりと対応できます。また低消費電力であるLP E-coreを搭載しているので電力消費が抑えて長時間のバッテリー駆動を可能にしています。
本格的なクリエイター向けラップトップに採用されるCore i7-13700Hよりもスコアはやや低いですが、先に述べたメリットがあるので使い勝手の面では向上していると言えるかもしれません。省電力タイプのCore i7-1360Pよりもしっかりとした作業を行えます。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core Ultra 7 155H | 636.7 | 7056.8 |
Core i7-13700H | 806.9 | 6346.3 |
Core i7-1360P | 722.1 | 4260.1 |
Core i7-1260P | 641.8 | 4709.8 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Core Ultra 7 155Hのシングルスレッドスコアは636.7、マルチスレッドが7056.8となりました。シングル性能のスコアは普通ですが、マルチ性能は高めのスコアが出ています。
CINEBENCH R20
CPU | シングル | マルチ |
Core Ultra 7 155H | 647 | 4153 |
Core i7-13700H | 740 | 5215 |
Core i7-1360P | 714 | 3787 |
Core i7-1260P | 615 | 3407 |
Core i7-10750H | 471 | 2566 |
CINEBENCH R20スコアはシングル647、マルチ4153でした。
Core i7-13700Hと比較するとシングルで約15%、マルチで約25%ほど低い数字です。専用グラフィック非搭載モデルですので、そこまで高負荷な作業を行う訳ではないはず。実質的に大きな問題にはならないんじゃないでしょうか。
グラフィック性能・ゲーム性能
GPU | 設定 | スコア |
GALLERIA DL7C-IG-C6 (Intel arc) |
1982×1080(軽量品質) | 3255(普通) |
DAIV Z6 (RTX3050) |
1982×1080(標準品質) | 7336(快適) |
DAIV Z4 (Iris Xe) |
1280×720(軽量品質) | 3751(普通) |
重量級タイトルのFF15でテストを行いましたが、1982×1080(軽量品質)で普通という結果が得られました。CPU内蔵グラフィックとしては非常に強力と言えます。本格的なゲームは難しいかもしれませんが設定を落とせばある程度遊べそうな感じですね。
Thunderbolt 4を搭載しているので、eGPU(外付けグラフィックス)を使うのも手です。外では軽作業、家では本格的にゲームを楽しむみたいな使い方もできます。ゲーム目的でパソコンを検討していて、あれこれするのが手間なら素直に専用グラフィック搭載モデルを選びましょう。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 50枚 |
Core Ultra 7 155H | 1分27秒 |
Core Ultra 7 155U | 1分49秒 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
Core i7-1360P | 1分12秒 |
約50枚のRAWデータを変換した時にかかった時間は1分27秒でした。申し分ない処理能力で、モニターの品質も良いから作業に没頭できると思います。
動画編集
動画編集ソフトはResolveで書き出し時間を計測します。書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
GALLERIA DL7C-IG-C6 | Core Ultra 7 155H×Intel Arc | 6分08秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
mouse K5 | Core i7-12650H×MX550 | 4分15秒 |
DAIV Z4 | Core i7-1360P×Iris Xe | 7分21秒 |
4K動画編集は流石に厳しいという感じですが、フルHDクラスの動画ならなんとかなりそうな印象でした。ただし本格的に動画編集を学びたいとかであれば避けたほうが良いかもしれません。
17万円台だと専用グラフィック搭載モデルは十分視野に入るので、動画編集やゲームをやりたいならそちらを選びましょう。
GALLERIA DL7C-IG-C6デメリット
・処理性能はそれほど高くない
・動画編集、ゲームにはやや不向きです
GALLERIA DL7C-IG-C6は、動画編集やゲームといった描画性能を必要とする作業はやや苦手。それよりも軽めの画像編集、イラスト制作などの軽作業を効率的に行えるのがポイントです。メモリも多いのでマルチタスクにも向いています。
持ち出しにも対応する軽さで、作業効率性の良いモニターを搭載しているあたりもポイント。全体としてのかみ合わせが良いですね。モバイル環境でそこまで高負荷な作業を頻繁にするという人も少ないと思うので、割と万人に受けそうな印象でした。
GALLERIA DL7C-IG-C6はこんな人におすすめ
- 大画面モニターが欲しい人
- RAW現像や画像編集を楽しみ人
- 高負荷作業はしないという人
- ゲームは遊ばない人
- フットワーク重視の人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA DL7C-IG-C6 感想まとめ
GALLERIA DL7C-IG-C6をレビューしてきました。
日常使いからちょっとした編集作業までこなせるパワーがあり、16型大画面は視認性、効率性、広色域対応なのが素晴らしいです。しかも現実的に持ち出せる軽さ(約1.7kg)に仕上げているのは評価に値するでしょう。一言で表すなら「使い勝手が良いパソコン」という表現がピッタリだと思います。マルチタスクをこなさないといけない現代クリエイターにはおすすめしたい製品ですよ!
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