この記事では、GeForce RTX5060Tiの性能(ベンチマーク)をチェックします。
GeForce RTX 5060Tiは、ミドルレンジ向けの最新グラフィックスカードです。Blackwellアーキテクチャを採用し、8GBまたは16GBのGDDR7メモリを搭載しています。前世代と比較すると帯域幅が約1.5倍ほど向上し、1080pゲーミングで高いパフォーマンスを発揮します。16GB版であれば高解像ゲーミングや動画編集などでも有利になります。
あわせて「GeForce RTX5060Ti搭載のおすすめデスクトップパソコン」も紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてください。
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目次
GeForce RTX5060Ti 性能・基本仕様
GeForce RTX5000シリーズは、Blackwell アーキテクチャを採用したモデルです。高効率と高性能を実現します。前世代より上を狙えるのはもちろん、上位のRTX5070よりVRAM容量で勝る点にも注目です。(RTX5070は12GB)
CUDAコアが3840基でRTX 4060 Ti比で約25%増加、消費電力は180Wで20Wほど増加しています。性能をしっかり伸ばしたことでAI処理やレイトレーシング技術も向上、ゲームがしっかり遊べるグラボへと進化を遂げています。対応するのはフルHD高設定が主流という感じですが、16GB版ならWQHDクラスも狙っていけます。また将来的な部分で見ても8GB版を選ぶメリットは薄いと言えるでしょう。
価格は16GB版が8万円~、8GB版が6.5万円あたりからになっています。競合では16GBのRadeon RX 7800XTなども存在するため選択肢として悩ましいところではあります。
ベンチマークスコア
GPU | スコア(PASSMARK) |
GeForce RTX 5080 | 36092 |
GeForce RTX 5070Ti | 32786 |
GeForce RTX 5070 | 28876 |
GeForce RTX 5060Ti | 22673 |
GeForce RTX4080 | 35288 |
GeForce RTX4070Ti SUPER | 31842 |
GeForce RTX4070Ti | 31754 |
GeForce RTX4070 SUPER | 30123 |
GeForce RTX4070 | 27022 |
GeForce RTX4060Ti | 22883 |
PASSMARKスコアをチェックしてみるとGeForce RTX500Tiは22673で、全世代RTX4060Tiから据え置きとなっています。RTX4060Tiからわざわざ乗り換えるほどではありませんが、それよりも前の世代を使っているなら検討という形でしょうか。
GeForce RTX4070シリーズのスコアには届いていれば見え方も変わるのですが、4070無印の8割くらいのスコアです。前世代グラボの価格や搭載PCの価格が下がってきた場合、苦しい勝負になってきそうな印象を受けます。
RTX5060クラスのミドルレンジは必要としている人も多いのですが、発売直後のご祝儀価格では魅力が薄いと言わざるを得ません。今のところRTX4070クラスを選んでおくほうが無難と言う印象が強い。でも本当にそうなのか?しっかりゲームを動かしてチェックしてみましょう。
今回は16GBでテストを行っていきます。
GeForce RTX5060Ti(16GB) ゲーミング性能
FF15
モデル | 設定 | 結果 |
G TUNE FG-A7G7T (RTX5070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(13948) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23321) | |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10872) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23272) | |
G TUNE DG-A7G6T (RTX5060Ti) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(7860) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(20902) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (7800X3D×RTX4070S) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9608) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23442) | |
NEXTGEAR JG-A7G70 (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
GALLERIA RM5C-R46T (RTX4060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5854) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16260) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度で「快適」という結果になりました。RTX5060Tiと比較するとフルHDスコアは約29%、4Kでは約34%もの大きな差がついています。さらにRTX4070にはフルHDで勝っており、ちゃんと進化を感じられるグラボになっています。
冷静に考えると最新ゲームで100FPSを絶対超えていないといけないとか、設定落とすのは負けみたいに考えている人の方が少ない可能性だってあるはず。フルHD~WQHDで60FPS出れば十分というような人には良い選択肢の1つでしょう。
8GB版は地雷みたいな声もありますが、負荷をかけてアラを見つけ出すような作業をしているからであって普通に使うなら十分な性能を発揮しますからね。なんならサイズもコンパクトだし発熱も抑えられていて小型PCにも向いているだろうし、サブパソコンに入れたいみたいな用途なら魅力的に思えます。
モンスターハンターワイルズ
フレーム生成 OFF
フレーム生成 ON
グラボ/設定 | フレーム生成/レイトレ OFF | フレーム生成/レイトレ ON |
RTX5080(FHD/ウルトラ) | 非常に快適 スコア37531(109.378PS) |
非常に快適 スコア31996(187.33FPS) |
RTX5070Ti(FHD/ウルトラ) | 非常に快適 スコア40542(119.50FPS) |
非常に快適 スコア33269(195.64FPS) |
RTX5070(FHD/高) | 非常に快適 36006(105.67FPS) |
非常に快適 31920(187.37FPS) |
RTX5060Ti(FHD/ウルトラ) | 非常に快適 28052(82.57FPS) |
非常に快適 23248(136.24FPS) |
絶賛大人気のモンハンワイルズのベンチマークテストの結果です。フルHDウルトラ設定でフレーム生成を入れると140FPS当たり出ています。これくらい出てくれるとゲーミングモニターの恩恵も受けられるはずです。RTX3060Ti以前からのアップグレードを検討している人には最適でしょう。
ただしRTX5070クラスとはしっかり差がついています。ミドルクラスから上の快適性を狙っている人は、RTX4070シリーズやRTX5070を検討に加えましょう。
白いゲーミングPC「G TUNE DG-A7G70」レビュー!Geforce RTX5070搭載でモンハンワイルズも快適
GeForce RTX5060Ti クリエイト性能
RAW現像
CPU | 処理時間(50枚) |
Ryzen 7 9800X3D(RX5070Ti) | 58秒 |
Ryzen 7 9700X | 58秒 |
Ryzen 7 7800X3D |
1分06秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分11秒 |
Ryzen 7 5700X | 1分15秒 |
Core i7-14700 | 1分03秒 |
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「58秒」でした。
写真編集はCPU依存率が高い作業なので、優先するならCPUの処理能力をになります。とは言え、最新CPUを選んでおけば書き出し速度に大きな差はありません。
作業中のプレビュー表示や、フィルター適用などの高速化を考えるならグラボもしっかりしたものを選びたいです。特にセンサーサイズが大きかったり、画素数の多い機材を利用している方はミドルレンジ以上のグラボを選んでおくほうが安心です。その点でRTX5060Tiは条件を十分に満たします。
動画編集
構成 | 処理時間 |
Ryzen 7 9800X3D×RTX5070Ti | 1分58秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 2分05秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX5060Ti | 2分03秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX4070S | 2分04秒 |
Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 2分16秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
Core i5-14400F×RTX4060Ti | 3分26秒 |
ミラーレスカメラで撮影した4K動画(5分)をDaVinci Resolveで書き出す時間を計測しました。
RTX5060Tiは16GB VRAMのおかげで編集作業も快適で、全世代RTX4060クラスよりも良い結果が出せています。一般的に4K編集には8GB以上のVRAMが推奨されますので、RTX5060Tiなら条件を満たしてくれます。
編集中の快適さで言えばRTX4070Ti、RTX4070Sを搭載したモデルも体感差はありませんし、やはり16GBのVRAMが生きるシーンってあると思います。ゲーム配信や編集作業中の安定感を求める人にはおすすめできそうですね!
GeForce RTX5060Tiがおすすめな人
- フルHD~WQHDゲーミングをしたい人
- ゲーム配信や動画編集も楽しみたい人
- RTX3000番台以前から更新する人
- 予算が20万円くらいまでの人
GeForce RTX5060Ti搭載 おすすめパソコン
ドスパラ GALLERIA RM7R-R56T
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD |
Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 5060Tiを搭載したゲーミングPCです。価格は20万円を切りますし、静音性、冷却性に優れたケースを採用しているのが特徴。継続的な作業でも集中力が続きやすく、動画編集、実況配信など安定した動作が求められるシーンにも強いです。
フロンティア FRGKB550/WS508/NTK
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | GeForce RTX 5060Ti(8GB) |
グラボ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
GeForce RTX 5060Ti 8GB版を搭載したコンパクトなゲーミングPCです。価格はなんと16万円台という超コスパモデルです!フロンティアはヤマダデンキ系列なので品質やサポート面でも安心できます。メモリも32GBで配信やマルチタスクにも強く、ストレージ容量も多めに確保されています。人気モデルは一瞬で売り切れることもあるので定期的なチェックをおすすめします。
MDL.make Ryzen7 5700X × RTX 5060Ti搭載モデル
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD |
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G6T
CPU | Ryzen 5 4500 |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
手厚いサポートと3年保証が標準で付属するマウスコンピューターのゲーミングPCです。24時間365日の電話サポートもついているので、パソコンの利用に不安を覚える人ならメリットが大きいです。ただしCPU性能が他モデルに劣る点に注意。ゲームを普通に遊ぶだけなら問題ありませんが一部ボトルネックが発生する可能性があることも考慮しましょう。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G6T
CPU | Ryzen 7 7700 |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
処理能力をしっかり確保したいならRyzen 7 5700Xよりも高性能なRyzen 7 7700搭載モデルもおすすめ!高負荷作業をより快適に処理が行えるほか、グラボの性能をしっかり引き出せるようになる点も見逃せません。ただしお値段は20万円をちょっと超えてきてしまいます。
ツクモ G-GEAR mini GI7A-B251B/CP1
CPU | Ryzen 7 7700 |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
グラボ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
ツクモのゲーミングPCなら19万9980円で購入可能です。メモリ容量も多くて余裕がありますし、コンパクトサイズなので大きなパソコンを設置したくない人にもおすすめです。カスタマイズ性、拡張性はイマイチなところもありますが、このクラスを利用する人なら届いた状態でずっと使うという人も多いはずなのでコスパの恩恵だけを最大限に受け取れます。
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