2020/3追記)
・DAIV 5Dへと名称変更
・RAWCOM特別モデルが登場
マウスコンピューターがクリエイターに向けて販売している「DAIV」!写真編集や動画編集に使いたいと注目している人も多いモデルです。
そのDAIVの中でもトップクラスに人気があるのがノートパソコンの「DAIV 5D(NG5300)シリーズ」です。テスト機はDAIV-NG5300S1-S2を使って、こまかくスコアをとってレビューしていきます。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
ノートパソコンでありながらデスクトップ並みの性能を備えているので、クリエイティブ作業も捗ります!DAIVのノートパソコンを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
RAWCOMモデル
DAIV 5DにRAWCOM専用モデルが登場しました。公式サイトのスタンダードモデルよりもストレージ容量が多くなっています。(256GB→512GB)
価格は119800→109800円となっており、さらにお得感が高くなっています。この機会にぜひご検討ください。
DAIV 5D(NG5300)の特徴
DAIVのノートパソコンで絶大な人気を誇るのがDAIV 5D(NG5300)シリーズです。実際にマウスコンピューターの人気ランキングを見ても、ノートパソコンでは第3位になっています。
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
クリエイティブな作業に必要なCPUパワーと、Adobe RGB比で約98%相当(NTSC比 約94%)の色再現に優れたディスプレイを搭載しているという2大要素が大きなポイントとなっています。
僕も何度も使わせていただいていますが、DAIV 5D(NG5300)シリーズで見る写真は本当にリアルで生々しいです。写真が本来もっている色をロストせずに見れるということは、写真の可能性をそのまま直視することでもあります。
色再現に優れたディスプレイを搭載しているモデルなんて市場を見ても多くありません。仕方なく外部ディスプレイを用意したりしてカバーしますがDAIV 5D(NG5300)ならそんな必要もないということですね。と言うことはコスト面も優秀といえるでしょう。
ちなみにCPUはデスクトップ用を採用しパフォーマンスを高めているので、その点でも一般のPCよりも優秀です。
DAIV 5Dのラインナップ
DAIV 5Dへと変更にともないラインナップ製は廃止されました。マウスコンピューターはもともとラインナップが多すぎた雰囲気もあるので、個人的にはシンプルになったのは有り難いです。
DAIV 5D(NG5300)シリーズは、ノートでありながらデスクトップCPUを採用。グラフィックのGeForce MX250を全てのモデルで採用しています。CPUやメモリ、ストレージで変化をつけているので好みに合わせて選べるのもうれしいですね!
一番ミニマムな構成だと税別11万円台という低価格ですが、ストレージ容量も少なければ、CPUパワーも若干物足りないかもしれません。標準スペックを好みにカスタマイズして好みのマシンに仕上げましょう!
特にCPUをCore i5からCore i7にあげるのはおすすめです!
【テスト機】DAIV-NG5300S1-S2のスペック表
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i5-8400 |
グラフィックス | GeForce MX250(2GB) |
メモリ | 16GB |
SSD | 256GB M.2 SSD(SATA) |
HDD | - |
チップセット | インテルH310 チップセット |
液晶 | 15.6型 フルHD1,920×1,080 (120Hz)ノングレア(AdobeRGB比98%/LEDバックライト) |
動作時間 | 約5.4時間 |
サイズ | 378×250×31.1mm |
重量 | 約 2.3kg |
パソコンのパーツの選び方がわからない人は参考にしてください。
CPU Core i5-8400の性能
搭載されているCPUは第8世代のCore i5-8400です。Core i5ではありますが、従来のCore i7に匹敵するほどの性能を持っているといわれて大人気のCPUです。
※追記)現行機は第9世代のCore i5-9400が基本スペックとなっています。Core i5-8400との性能差はごくわずかです。表にスコア参考値をのせていますので参考にしてください。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-9700 | 15989 | 3.0GHz(4.7GHz) | 8コア8スレッド | 65W |
Core i5-9400 | 11890 | 2.9GHz(4.1GHz) | 6コア6スレッド | 65W |
Core i7-8700 | 15171 | 3.2GHz(4.6GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i5-8400 |
11745 | 2.8GHz(4.0GHz) | 6コア6スレッド | 45W |
Core i7-8750H | 12573 | 2.2GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-8750Hはクリエイター(もしくはゲーマー)向けのハイエンドモバイルPCに採用されているCPUです。テスト機はそのCPUに近い処理能力を有していることがスコアからもわかってもらえるかと思います。
RAW現像をこれから勉強する、たまにしかしないというユーザーでしたら十分でしょう。日常的に作業をする場合もCore i7-8700がカスタマイズで選べるので問題ありません。ノートPCにデスク並みの処理能力を持たせるってすごいことですよね。時代は進化しました・・・
CINEBENCHによるベンチマークスコア
CINEBENCHによるスコアは944でした。
CPU | スコア |
Core i5-8400 | 944 |
Core i7-8700K | 1402 |
ストレージ性能
ストレージは一般的なSSDの速度です。パソコンの起動も速いですし、全体のサクサク感も気持ちがよいです。容量が256GBと少ないので、カスタマイズで増量しましょう。ストレージの追加もできるので、安くて大容量のHDDを選ぶのも手だと思います。
グラフィック性能・ゲームスコア
搭載されているグラフィックはMX250(2GB)です。
いわゆるモバイル向けのグラボになりますが、静止画メインの編集ならこれでも十分快適です。プレビュー画面の生成や、軽めのゲームなら快適に遊べます。
クリエイターの方がプレゼン用のサブマシンとして選ぶのにも最適です。
CINEBENCHR15のテスト結果
CINEBENCHRの計測結果は98.52fpsでした。旧製品のMX150は85.45fpsでしたので、約1割ほど高性能化した印象です。
FF15のベンチマーク
軽量品質 | 1280×720 | 普通(3935) |
標準品質 | 1920×1080 | 動作困難(1815) |
MX250はエントリー向けのパーツなので、最新ゲームを快適に動作させようというのは無理がありそうです。かなり設定を落としてやればプレイ自体は可能なので、その辺をどう見るかでしょうね。
MX150だと設定を落としてもやや重いという結果でしたので、そこは評価できると思います。
RAW現像にかかる時間は?
2400万画素クラスの一眼レフで撮影したRAWデータ約150枚(5GB)を一括変換した時にかかった時間は「6分18秒」でした。
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee5.4」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。実用的な範囲といって差し支えないでしょう。モバイルできるデスクトップマシンと考えると魅力的に見えてきます。
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | A機 | B機 |
Core i7-8750H | 6分19秒 | 6分32秒 |
Core i7-8700 | 5分56秒 | 5分31秒 |
Core i5-8400 | 6分18秒 | 6分08秒 |
ノートPC用のCore i7-8750Hとはほぼ同等の処理速度で、Core i7-8700との差もさほど大きくありません。何千枚とかのデータになってくるとこの小さな差が大きくなりますが、選別してRAW現像をするなら体感的に大きな差は感じないかと思います。
Core i5-8400はかなりコスパ良いですね!一時期は人気が出すぎて品薄になったというのもうなずけます。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはDAIVが推奨パソコンを販売しているResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約8分06秒でした。データ容量は3.67GBです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
ここはイメージ通りというか、さすがに時間がかかってしまいました。4K解像度を扱うならもう少しハイスペックな物を選ぶほうが無難でしょう。DAIVで選ぶならRTX2060を搭載したNG5800シリーズがおすすめです⇒NG5800シリーズレビュー
個人的にはFHDの動画編集も少し厳しい印象で、こだわった動画を作りたいなら選ばないほうが良いと思います。短めの簡単な動画を作る程度にとどめておいたほうが良いかもしれませんね。期待は禁物です。
×264 FHD BENCHMARKによるスコア
x264 FHD BENCHMARKでは「スコアが33.6」「エンコード時間が1分14秒」という結果になりました。参考までにCore i7-8700ですと「スコアが45前後」「エンコード時間は55秒前後」です。さすがに自力ではデスクトップCPUが勝りますね。
PCMARK10のスコア
PCMark10 score | Essentials | Productivity | Digital Content Creation |
4292 | 8279 | 6701 | 3869 |
- Essentials:基本的な性能を測定
- Productivity:office系の性能を測定
- Digital Content Creation:写真・動画編集などの性能を測定
結果は4292で一般的なパソコンよりも良く、モバイル特化のクリエイターモデルよりもやや良いかなという印象。持ち出しはあまりしない分、性能がちょっと高めのパソコンが欲しい人向けという感じでしょか?
ゴリゴリのクリエイター向けというよりも趣味で写真やっている人とか、イラストやってる人に選ばれるパソコンだと思います。
DAIVのノートパソコンの静音性は?
確かに高負荷作業ではファンが回ってそれなりの音はしますが、我が家のデスクトップよりはるかに静かです。
動画レンダリングとかRAWの書き出しの時にはさすがに音が気になるので、スタバでクリエイティブな作業とかは無理かもしれませんね。周囲の目を引きそうな気はします。映像コンテンツの視聴や、ネットサーフィンで気になることはまずありません。
DAIVの出荷日は?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日は注文が確定してから5日程度で出荷です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんでした。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
DAIV 5D(NG5300)を開封!
付属品はシンプルで「バッテリー」「ACアダプタ」「電源コード」「サポートマニュアル」「保証書」がついていました。
以前は大きかったACアダプターもだいぶん小さくなってきました。縦横はちょうどiPhoneくらいのサイズです。(厚みはあります)
DAIV 5D(NG5300)の外観写真
外観は落ち着きのあるシルバーを採用。装飾も派手じゃないので番人受けするかと思います。
重量は2kgを超えていますのでモバイルするのはちょっとしんどいかもしれません。日常的に持ち出すならもう少し軽量なモデルを選びましょう。重量1.13kgでGPU搭載⇒DAIV-NG4300シリーズレビュー
液晶部分はかなり薄いので、見た目よりもライトな印象を与えます。これで広色域をカバーするのですから驚きですね。
キーボードはいまいち
キーボードの打鍵感はいまいちで、ちょっとふにゃふにゃした印象。テンキーもついているので、数字の入力が多い人にはおすすめですね。
不満なのは右側のShiftが小さいこと。?とかを作りにくいですし、上や左を押してしまうこともしばしば・・・さらにBackSpaceとNum LKも頻繁にタイプミスします。テキスト入力が多い人はちょっと注意したほうが良いかもしれません。
DAIV-5D(NG5300)のインターフェース
・D-Sub
・HDMI
・USB2.0
・USB3.0(Type-A)
・USB3.0(Type-C)
・マルチカードリーダー
・ネットワーク端子(LAN)
インターフェースはさすがの充実っぷりで、外部液晶モニターなどと連携できます。D-SubとHDMIがあるのでパソコン単体で2画面出力も可能です。複数の画面で作業性が高まりますし、複数の設定を用意すれば確認作業もはかどるかと思います。
液晶モニターの品質がとにかく素晴らしい!
DAIVのノートパソコンを選ぶ大きな理由の1つに「液晶モニターがきれい」なことがあげられます。AdobeRGB比98%の液晶モニターは、工場出荷時に1台1台色域をテストして結果をデータシートにしてくれます。リフレッシュレートも120Hzなのでなめらかな動画再現も魅力です。
出荷時に添付される色域データシート
DAIV-5D(NG5300)はこんな人におすすめ
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
- 写真やイラストが趣味な人
- CPUの処理能力にこだわりたい人
- 室内を移動したり、たまに外に持ち出して使いたい人
- 液晶の色にこだわりたい人
- コスパの良いパソコンが欲しい人
- 高性能な液晶モニターを持っていない人
DAIV-5D(NG5300)シリーズの感想まとめ
DAIV-NG5300S1-S2をレビューしてきました。
クリエイティブな作業の中でも比較的軽い、写真やイラストなどの静止画をメインで扱うなら最適なパソコンだと思います。色再現も素晴らしいですし、何といっても処理能力が高いです!
逆にちょっとこだわって動画編集とか、最新ゲームで遊ぼうという人はグラフィック性能を高めたモデルをおすすめします。
- DAIV-NG5800シリーズ←現DAIV 5N(OLED)シリーズ
- DAIV-NG7700シリーズ
ちなみにDAIVを展開しているマウスコンピューターは評判の良いBTOパソコンメーカーですし、アフターサービスもばっちりです!→DAIVの口コミや評判
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