この記事では、GeForce RTX5070Tiの性能(ベンチマーク)をチェックします。
GeForce RTX 5070Tiは、Blackwell アーキテクチャを採用したグラフィックスカードです。16GBのGDDR7メモリを搭載しており、4Kゲーミングや動画編集などで有利です。下位モデルのRTX5070は12GB VRAMがやや不安材料となり足踏みをしている中で、RTX5070Tiは本命とも言える性能をもっているはずです。く
あわせて「GeForce RTX5070搭載のおすすめデスクトップパソコン」も紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてください。
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目次
GeForce RTX5070 性能・基本仕様
GeForce RTX5000シリーズは、Blackwell アーキテクチャを採用したモデルです。高効率と高性能を実現し、前世代より上を狙えるGPUに仕上がっています。他にもAI処理能力が強化されていたり、レイトレーシング性能が向上などが図られています。
RTX5070TiのCUDAコアは8,960基でRTX 4070 Ti Super比で約6%増加、性能的には10~20%くらいの向上が期待ができます。消費電力はRTX5070より50W増の300Wとなり、電源やPCケース選びにも慎重さが求められます。
WQHD~4Kゲーミングでしっかり実力を発揮できますし、高フレームレートでプレイしたいというゲーマーにもおすすめ。価格が少し高いのがネックにはなりますが、将来的な部分で見ても安心感があり長期利用が可能な点を考えるとコスパは案外悪くありません。
ベンチマークスコア
GPU | スコア(PASSMARK) |
GeForce RTX 5080 | 36092 |
GeForce RTX 5070Ti | 32786 |
GeForce RTX 5070 | 28876 |
GeForce RTX 5060Ti | 22673 |
GeForce RTX4080 | 35288 |
GeForce RTX4070Ti SUPER | 31842 |
GeForce RTX4070Ti | 31754 |
GeForce RTX4070 SUPER | 30123 |
GeForce RTX4070 | 27022 |
GeForce RTX4060Ti | 22883 |
PASSMARKスコアをチェックしてみるとGeForce RTX5070Tiは、RTX5070を約14%上回ります。
GeForce RTX4080のスコアには届かないですが、全世代でも人気があったGeForce RTX4070Ti SUPERよりもスコアが高くなっています。十分なVRAMが搭載されているため高負荷時の性能差に余裕があるのがポイント。その辺りが下位のRTX5070との明確な差になっています。
8K動画編集などは最上位のグラボが必要になってくるでしょうが、そういった作業をするのは一般人でもごくごく少数なはず。一般利用という意味では、ほぼほぼ上限にあるのがこのGeForce RTX5070Tiです。つまりド本命のグラボということです。
GeForce RTX5070Ti ゲーミング性能
FF15
モデル | 設定 | 結果 |
G TUNE FG-A7G7T (RTX5070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(13948) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23321) | |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10872) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23272) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (7800X3D×RTX4070S) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9608) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23442) | |
NEXTGEAR JG-A7G70 (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
NEXTGEAR JG-A7A7X (RX9070XT) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(11343) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19758) | |
自作PC (RX9070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10092) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(22143) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度で「非常に快適」という結果になりました。
RTX5070と比較すると、フルHDスコアは頭打ち、4Kでは約28%もの大きな差がついています。RTX4070 SUPERと比較すると4Kで約45%の差となりますので、4Kゲーミングモニターを利用している人も納得できるパフォーマンスになっています。
競合のRadeon RX9070XTよりもスコアは出せていますが、価格差が数万円あることを考えると判断が難しいところです。出せるならRTX5070Tiですが、Radeon RX9070XTでも4Kゲーミングは可能なんですよね。レイトレーシング周りでは有利なものの、コスパ勝負ではやや分が悪いかもしれません。
モンスターハンターワイルズ
フレーム生成 OFF
フレーム生成 ON
グラボ/設定 | フレーム生成/レイトレ OFF | フレーム生成/レイトレ ON |
RTX5080(FHD/ウルトラ) | 非常に快適 スコア37531(109.378PS) |
非常に快適 スコア31996(187.33FPS) |
RTX5070Ti(FHD/ウルトラ) | 非常に快適 スコア40542(119.50FPS) |
非常に快適 スコア33269(195.64FPS) |
RTX5070(FHD/高) | 非常に快適 36006(105.67FPS) |
非常に快適 31920(187.37FPS) |
絶賛大人気のモンハンワイルズのベンチマークテストの結果です。CPUにRyzen 7 9800X3D搭載モデルを選んだおかげなのか、RTX5080搭載モデルよりも高いスコアが出ています。フレーム生成を入れることで200FPS出ているので快適にプレイできるでしょう。
RTX5070は設定を高に下げてテストを行っていますが、それでもフレームレートはRTX5070Tiに届きません。やはり最新ゲームをしっかり遊びたいと思うのであれば16GB VRAMはマストになってくるでしょう。
白いゲーミングPC「G TUNE DG-A7G70」レビュー!Geforce RTX5070搭載でモンハンワイルズも快適
GeForce RTX5070 クリエイト性能
RAW現像
CPU | 処理時間(50枚) |
Ryzen 7 9800X3D(RX5070Ti) | 58秒 |
Ryzen 7 9700X | 58秒 |
Ryzen 7 7800X3D |
1分06秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分11秒 |
Ryzen 7 5700X | 1分15秒 |
Core i7-14700 | 1分03秒 |
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「58秒」でした。
写真編集はCPU依存率が高い作業なので、優先するならCPUの処理能力をになります。とは言え、最新CPUを選んでおけば書き出し速度に大きな差はありません。
作業中のプレビュー表示や、フィルター適用などの高速化を考えるならグラボもしっかりしたものを選びたいです。特にセンサーサイズが大きかったり、画素数の多い機材を利用している方はミドルレンジ以上のグラボを選んでおくほうが安心です。
動画編集
構成 | 処理時間 |
Ryzen 7 9800X3D×RTX5070Ti | 1分58秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 2分05秒 |
Ryzen 7 9700X×RTX4070S | 2分04秒 |
Ryzen 7 7800X3D×RTX4070S | 2分33秒 |
Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 2分16秒 |
Ryzen 7 5700X×RTX4060 |
3分15秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
ミラーレスカメラで撮影した4K動画(5分)をDaVinci Resolveで書き出す時間を計測しました。
RTX5070TIならエンコードは高速で行えますし、DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proのような編集ソフトも快適に動作します。一般的に4K編集には8GB以上のVRAMが推奨されるためRTX5070も条件を満たしまので、やや過剰スペックにも感じるほどです。
編集中の快適さで言えばRTX4070Ti、RTX4070Sを搭載したモデルも体感差はありませんし、よっぽどこだわった編集を行わない限りは必要ないとも思います・・思いますが、やはり16GBのVRAMが生きるシーンってあると思いますし、将来的なところも見ながら購入するならRTX5070Tiは良い選択になると思います。
GeForce RTX5070Tiがおすすめな人
- 高解像ゲーミング、動画編集をしたい人
- ゲーム配信や動画編集も力を入れたい人
- 数年後を見越して更新する人
- 予算に余裕がある人
GeForce RTX5070Ti搭載 おすすめパソコン
フロンティア FRGHLMB650/WS418/NTK
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
グラボ | 32GB |
ストレージ | 2TB SSD |
ゲーミング用途において強さを発揮するRyzen 7 9800X3Dを搭載!Ryzen 7 9800X3DやGeForce RTX 5070Tiは市場在庫が乏しいところもあるので、BTOパソコンで手早く済ませるというのも選択肢としては大いにありです。価格も約35万円で競合他社と比較しても魅力的なポジションにいるモデルという印象です。
マウスコンピューター G TUNE FG-A7G7T
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 2TB Gen4 SSD |
今回のテストで利用したモデルです。新しくなったG TuneのフルタワーゲーミングPCで、Ryzen 7 9800X3DがRTX5070Tiの性能を限界まで引き出しているのがポイント。高解像ゲーミングや動画編集でもしっかりとした結果を出せており、他人よりも有利な条件で作業したいこだわり派にピッタリのモデルです。
ドスパラ GALLERIA XA7C-R57T
CPU | Core Ultra 7 265F |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5070Tiを搭載したゲーミングPCです。静音性、冷却性に優れたケースを採用しているので、作業中の動作音が気になるという人にもおすすめ。WQHD~4Kなどの高解像ゲーミングも快適に行えますし、動画編集、実況配信など安定した動作が求められるシーンにも強いです。価格も30万円強なので頑張れば手に入る高性能PCで、ゲームでもクリエイトでも結果を出したいという人におすすめです。
ツクモ G-GEAR GE7J-E250/BH
CPU | Core i7 14700F |
GPU | GeForce RTX 5070 →RTX5070Ti(カスタマイズ) |
グラボ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
もともとはCore i7 14700F+GeForce RTX 5070の構成で28万4800円なのですが、+1.5万円支払えばRTX5070Tiへ変更可能。なんと30万円以下でRTX5070Ti搭載モデルが手に入ります。他にもCPUを変更したり、水冷クーラーにしたりと、自作パソコンなみにカスタマイズが行えるのも魅力です。積極的におすすめしづらいところもありますが、CPUのダウングレードにも対応しているので予算をさらに抑えることも可能です。
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【GPU】
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