NVIDIA GeForce RTX5060Tiをベースに、RTX 4070、RTX 4070 Ti、RTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti SUPERでどれがおすすめなのかを探っていきます。
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目次
GeForce RTX5060Ti/RTX4070シリーズ 比較
このクラスのグラボを検討する背景としては、フルHDゲーミングでも特に最新ゲームへの対応あたりが考えられるでしょうか。人によってはフルHDからの脱却やフレームレートの向上、レイトレーシング技術への対応、AI処理、動画編集などのクリエイティブ作業の快適性を得たいといったところでしょうか。
最近ではゲームも重量化が進み、サイバーパンクやモンスターハンターワイルズのように美麗グラフィックながら高負荷がかかるタイトルというのも少なくありません。流石にグラボに10万円もかけたくないという心理的ハードルもある中で、実売価格が8万円あたりのRTX5060Tiは中堅ユーザーの希望の星といったところです。
最新グラボは従来のRTX4070シリーズに相当する可能性もありますし、RTX5060Tiの情報を探しているという人も多いはず。RTX5060Tiには16GB VRAM搭載モデルも存在するため、8GBや12GBでは心もとないという人にも選ばれそうです。
スペックやベンチマークソフトを使って検証していきましょう。
スペック比較
GPU | CUDAコア | VRAM | 消費電力 | 価格 | 特徴 |
RTX4060Ti | 4352 | 8GB/GDDR6 | 160W | 7万円~ | 1080p |
RTX4070 | 5888 | 12GB/GDDR6X | 200W | 10万円~ | 1440p向け、省電力 |
RTX4070 SUPER | 7168 | 12GB/GDDR6X | 220W | 11万円~ | 4070より10~20%高性能 |
RTX4070 Ti | 7680 | 12GB/GDDR6X | 285W | 13万円~ | 4K狙える、VRAMに制約 |
RTX4070 Ti SUPER | 8448 | 16GB/GDDR6X | 285W | 14万円~ | 4K対応、VRAMに余裕 |
RTX5060Ti | 4608 | 8GB/GDDR7 16GB/GDDR7 |
180W | 8万円~ | 1080p~1440p |
RTX5070 | 6144 | 12GB/GDDR7 | 250W | 11万円~ | 4070Sと同等 |
RTX5070Ti | 8960 | 16GB/GDDR7 | 300W | 15万円~ | 4K対応、AI強化 |
RTX5060Tiや4060Tiクラスだと基本的にはフルHDゲーミングが主戦場になります。RTX5060Tiはスペックまわりが進化しており、CUDAコア増加、RAMの高性能化、大容量化にともないRTX 4060 Tiに対して約10~20%の性能向上が期待できます。解像度をWQHDにするとより差がはっきりと表れます。
RTX5060Ti 16GBであればWQHDクラスも狙えますが、RTX4070シリーズに比べるとやや弱い印象もあります。RTX4070無印でもまだまだ戦えますし、クラスが上ということもあって余裕のあるパフォーマンスを発揮します。RTX4070は消費電力にも優れますし、RTX4070SUPERならさらに20%高性能。4Kも視野に入ってくることからコストパフォーマンスが非常に優秀と言えます。
8~12GB VRAMだと、最新ゲームで不足する可能性も出てくるのが懸念点でしょうか。軽めの設定なら問題ありません、高解像高設定で遊びたいなら16GB VRAM搭載モデルを選択するほうが無難です。特にモンスターハンターワイルズなどのゲームはVRAMを多く消費するためスコアやフレームレートの面で不利になってしまいます。
ベンチマークスコアの比較
GPU | スコア(PASSMARK) | 性能比 |
GeForce RTX5070Ti | 32786 | 146% |
GeForce RTX5070 | 28876 | 129% |
GeForce RTX5060Ti | 22463 | 100% |
GeForce RTX4070Ti SUPER | 31842 | 142% |
GeForce RTX4070Ti | 31754 | 141% |
GeForce RTX4070 SUPER | 30123 | 134% |
GeForce RTX4070 | 27022 | 120% |
GeForce RTX4060Ti | 22732 | 101% |
PASSMARKスコアでRTX5060Tiを100%として比率をパーセントで表してみました。
RTX5060TiはRTX4060Ti比較で据え置きとなっています。もちろん新旧で買い替える必要はありませんので、RTX3060以前を利用しているユーザーが買い替え対象ということになるでしょうか。
GeForce RTX4070無印ですらRTX5060Tiを20%も上回っていますし、RTX4070TiやTi SUPERにいたっては約40%も高いスコアになっています。RTX4000番台の価格が落ち着きつつありますし処分価格に入ってくればねらい目ということになってくるでしょうか。
価格比較
モデル | 価格 | 価格比 |
GeForce RTX5070Ti | 約15万円~ | 188% |
GeForce RTX5070 | 約11万円~ | 136% |
GeForce RTX5060Ti | 約8万円~ | 100% |
GeForce RTX4070 Ti SUPER | 約13万円~ | 163% |
GeForce RTX4070 Ti | 約11万円~ | 136% |
GeForce RTX4070 SUPER | 約10万円~ | 125% |
GeForce RTX4070(無印) | 約8.5万円~ | 106% |
GeForce RTX4060Ti | 約7万円~ | 88% |
価格は常に変動があるため、記事執筆時点の参考レベルでしかないのですが価格推移はこのような感じになります。
RTX4070シリーズはモデルチェンジにともない売切れが発生している点や、昨今の為替レートの関係でRTX5000番台の値上がりの影響を考慮してもグラボの値上がりは結構響きます。やはり10万円の壁って高いと思いますからね。
こう見るとGeForce RTX4070 SUPERはコストパフォーマンス的にも非常に優秀だと感じます。ただし最新タイトルや4Kゲーミングでは限定的な点、VRAM容量は頭に入れて判断する必要はあります。
GeForce RTX5060Ti/RTX4070シリーズのゲーム性能はどれくらい?
モデル | 設定 | 結果 |
G TUNE FG-A7G7T (RTX5070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(13948) |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10872) |
G TUNE DG-A7G6T (RTX5060Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(7860) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(20902) | |
G-Tune FZ-I7G7A (RTX4070 Ti SUPER) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(11853) |
DAIV FX-A7G7T (RTX4070Ti) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10036) |
GALLERIA RM5C-R47S (RTX4070SUPER) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9931) |
raytrek 4CXF (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
GALLERIA RM5C-R46T (RTX4060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5854) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16260) |
フルHDはRTX4070Tiあたりから頭打ちで23000あたりのスコアでとまるので省略。RTX5060TiとRTX4060Tiを比較するとフルHDでは約29%、4Kで約34%の差になります。
RTX4070クラスがWQHDや4Kもしっかり狙える性能があるのに対し、RTX4060Ti/RTX5060TiはフルHD~良くてWQHD迄と言った印象です。4KゲーミングならRTX4070Ti SuperかRTX5070Tiでしょうね。
そもそも利用しているモニターがフルHDであればミドルクラスで十分とも言えますし、快適性を重視してRTX4070SUPERあたりを選んでおくと無難という印象です。
ちなみに4K標準設定でRTX5060Tiを100%とした場合はこんな感じ。
GPU | 4K |
RTX5070Ti | 177% |
RTX5070 | 138% |
RTX5060Ti | 100% |
RTX4070 Ti SUPER | 150% |
RTX4070Ti | 150% |
RTX4070SUPER | 126% |
RTX4070 | 108% |
RTX4060Ti | 71% |
4K設定だとRTX4060Tiが苦戦しているのがわかりますね。RTX5060Tiは善戦していますが、やはりクラスが上のグラボには敵わないといった感じ、RTX4070無印で8%ほどからの差になっています。
GeForce RTX5060Ti/4070シリーズどれがおすすめ?
モデル | 価格比 | スコア比 | ゲーム比 |
RTX4060Ti | 88% | 101% | 71% |
RTX4070 | 106% | 120% | 108% |
RTX4070SUPER | 125% | 134% | 126% |
RTX4070Ti | 136% | 141% | 150% |
RTX4070 Ti SUPER | 163% | 142% | 150% |
RTX5060Ti |
100% | 100% | 100% |
RTX5070 | 136% | 129% | 138% |
RTX5070Ti | 188% | 146% | 177% |
- GeForce RTX5060Tiはバランス重視型
- GeForce RTX5000番台が確かな性能を発揮
- コスパならGeForce RTX4070Ti
- 4Kゲーミングなら16GB VRAM!
RTX5060Tiはバランス重視型のグラボという感じですが、RTX4060Tiからの進化は確実なものとなっています。むしろ今回のテストではRTX4060Tiだけが苦しい結果になっている印象でした。
コスパで選ぶなら価格比をゲームスコア比が上回れば良い訳ですが、そうなってくるとRTX4070Tiの存在感が増してきます。12GB VRAMという点で考慮は必要ですが、単純な性能だけを確保するなら選択肢としてはありでしょう。
GeForce RTX5060Ti・RTX4070シリーズ搭載のおすすめパソコン
ドスパラ Lightning-G AF7B Ryzen7 7700搭載
CPU | Ryzen 7 7700 |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
Ryzen 7 7700とGeForce RTX 5070の構成でお値段はなんと20万円を切り!WQHD~軽めの4Kゲーミング、ゲーム配信や動画編集など満遍なくこなせるマルチプレイヤーです。限られた予算でも性能はしっかり確保できるのが魅力です。その代わりカスタマイズ性やメンテナンス性は限定的。配信や編集を行うなら32GBメモリへのカスタマイズも行いましょう。
ドスパラ GALLERIA RM7R-R56T
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD |
Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 5060Tiを搭載したゲーミングPCです。価格は20万円を切りますし、静音性、冷却性に優れたケースを採用しているのが特徴。継続的な作業でも集中力が続きやすく、動画編集、実況配信など安定した動作が求められるシーンにも強いです。
フロンティア FRGHLMB650/WS418/NTK
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
グラボ | 32GB |
ストレージ | 2TB SSD |
ゲーミング用途において強さを発揮するRyzen 7 9800X3Dを搭載!Ryzen 7 9800X3DやGeForce RTX 5070Tiは市場在庫が乏しいところもあるので、BTOパソコンで手早く済ませるというのも選択肢としては大いにありです。価格も約35万円で競合他社と比較しても魅力的なポジションにいるモデルという印象です。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G70
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
ゲーミング性能をとことん追求したいならRyzen 7 7800X3D搭載モデルがおすすめ!ゲーム用に特化したプロセッサーが用意されているのでフレームレートの向上が期待できます。標準で水冷CPUクーラーが搭載されていたり、3年保証がついていたりと見落としがちな部分もしっかりケアされているのが好印象!
MDL.make Ryzen7 5700X × RTX 5060Ti搭載モデル
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD |
マウスコンピューター G TUNE FG-A7G7T
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 5070Ti |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 2TB Gen4 SSD |
今回のテストで利用したモデルです。新しくなったG TuneのフルタワーゲーミングPCで、Ryzen 7 9800X3DがRTX5070Tiの性能を限界まで引き出しているのがポイント。高解像ゲーミングや動画編集でもしっかりとした結果を出せており、他人よりも有利な条件で作業したいこだわり派にピッタリのモデルです。
ツクモ G-GEAR mini GI7A-B251B/CP1
CPU | Ryzen 7 7700 |
GPU | GeForce RTX 5060Ti |
グラボ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
ツクモのゲーミングPCなら19万9980円で購入可能です。メモリ容量も多くて余裕がありますし、コンパクトサイズなので大きなパソコンを設置したくない人にもおすすめです。カスタマイズ性、拡張性はイマイチなところもありますが、このクラスを利用する人なら届いた状態でずっと使うという人も多いはずなのでコスパの恩恵だけを最大限に受け取れます。
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