モバイル版(ノートパソコン向け)の「GeForce RTX5060」と「GeForce RTX5070」の性能比較をします。
ゲーミングノートで一番人気があると言ってもいいミドルクラスのRTX5060と、上位であるRTX5070を比較していきます。性能という意味で選ぶなら最新のRTX5070を選べば良い訳ですが、性能さが小さいならコスパに優れるRTX5060を選びたいですよね。実際どの程度差があるのかベンチマークやテストを複数行ってチェックしていきます。
どちらを選ぶかは予算や用途で異なると思いますが、おすすめモデルもまとめて紹介しますので参考にして下さい。
目次
GeForce RTX5060 vs GeForce RTX5070
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | スコア(PassMark) |
GeForce RTX5070 | 19853 |
GeForce RTX5060 | 17527 |
GeForce RTX5050 | 15458 |
GeForce RTX4070 | 19548 |
GeForce RTX4060 | 17430 |
GeForce RTX4050 | 15769 |
GeForce RTX3070 | 15565 |
GeForce RTX3060 | 13313 |
RTX5070はRTX5060と比較すると約13%スコアが高くなりますが、前世代のRTX4000番台からの性能進化は控えめです。
RTX5050<RTX5060<RTX5070と順当にスコアが上がっているので選びやすくはあるのですが、RTX4000番台があれば十分という作業なら旧型を選ぶのもコストパフォーマンス的にはありなのかもしれません。この記事では純粋にRTX5070とRTX5060を比較するのが目的なので、コレ以降その話題にはふれません。
>RTX5060搭載のおすすめパソコン
>RTX4060搭載のおすすめパソコン
比較に使ったパソコン
名前 | G TUNE H6 | G-Tune P5 |
画像 | ![]() |
![]() |
CPU | Ryzen 9 8945HX | Core i7-13620H |
GPU | RTX5070 | RTX5060 |
メモリ | 32GB | 16GB |
SSD | 1TB | 500GB |
価格 | 約28万円 | 約20万円 |
リンク | 公式HPへ | 公式HPへ |
今回のテストではマウスコンピューターのからノートパソコンを2台準備しています。
ゲーミング性能差(RTX5060 vs RTX5070)
FF15
RTX5070
RTX5060
GPU | 設定 | スコア |
RTX5070 | 3840×2160(標準品質) | やや快適(6422) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(17535) | |
RTX5060 | 3840×2160(標準品質) | やや快適(5231) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14644) | |
RTX5050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4014) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10345) | |
RTX4060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4493) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12899) | |
RTX4050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4066) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11812) | |
RTX3060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(3585) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(9609) |
RTX5060とRTX5070を比較すると、フルHDで約20%、4Kで約23%のスコア差が出ています。
正直ゲーミングノートパソコンならRTX5060クラスで十分と思っていましたが、これだけ差がつくのであればRTX5070クラスを選択したくなってきます。DLSS4でフレームレートを挙げられますし、レイトレーシング時の安定性も向上しているとあれば結構恩恵は大きそうですよ。
モンハンワイルズ
RTX5060
RTX5070
フルHD/ウルトラ設定 | フレーム生成オフ | フレーム生成オン |
RTX5070 | 快適にプレイできます 23184/68.76FPS |
快適にプレイできます 17712/104.98FPS |
RTX5060 | 快適にプレイできます 18361/54.58FPS |
快適にプレイできます 15172/89.84FPS |
RTX5050 | 問題なくプレイできます 10816/32.66FPS |
設定変更を推奨します 7704/45.29FPS |
モンハンワイルズだと、RTX5070のほうがRTX5060よりも15FPSくらい高いフレームレートが出ています。ゲームにおいてネイティブで60FPSを超えるかどうかって大きいと思いますし、設定次第で100FPSを超えてくるかも1つ基準になってくるかと思います。そういう意味ではRTX5070を選択する価値は高く、予算が許すなら積極的に狙っていきたいグラボという印象です。
動画編集
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
G TUNE H6 | Ryzen 9 8945HX×RTX5070 | 2分02秒 |
G Tune P5 | Core i7-13620H×RTX5060 | 3分54秒 |
G Tune W4 | Core i7-13620H×RTX5050 | 4分36秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分47秒 |
DAIV 5N | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 3分12秒 |
RL5C-R35T | Core i5-11400H×RTX3050Ti | 6分10秒 |
RTX5070搭載モデルはCPUも高性能になる傾向があり、非常に短時間で処理を終えてくれます。RTX5070搭載モデルは2分程度で処理を完了しており「本当に同じ処理をしたのか?」と自分でも疑いたくなる差が出ています。本当に笑っちゃうくらい早いですね。
結論:GeForce RTX5070が性能面ではウマい!
・GeForce RTX5070が性能アップを期待できる!
・RTX5060との性能さは約20%くらい
・RTX5070搭載モデルはCPUの性能も高いぞ!
・型落ちで安くなったRTX4000番もねらい目!
GeForceRTX5060とRTX5070を比較してきました。
単純なゲーミング性能では、RTX5070が約20%高いスコアを見せてくれました。この記事を書くまでは、今選ぶならRTX5060という印象でしたが改めてRTX5070を選択したい気がしてきました。動画編集は圧倒的にRTX5070が早かったですし、ゲーミング性能の差も決して小さいものではありません。この差が10%くらいだったら「安いほうでいんじゃない?」と言っていたと思いますが、結果を見たらRTX5070に魅力を感じました。
GeForce RTX5060/RTX5070搭載のおすすめゲーミングノートパソコン
マウスコンピューター G-Tune H6
CPU | Ryzen™ 9 8945HX |
GPU | GeForce RTX™ 5070 |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB SSD |
価格 | 279,800円 |
今回のテストで使用したマウスコンピューターのゲーミングPCです。16型大画面モニターは300Hzリフレッシュレートに対応!CPUもグラボも高性能なのでデスクトップに負けない処理能力を実現しています。最新ゲームタイトルもしっかり遊びたい、数年後も現役で使えるスペックが欲しいという人におすすめです。必要ならRTX5080、RTX5090も選べます!
マウスコンピューター G-Tune P5
CPU | Core™ i7-13620H |
GPU | GeForce RTX™ 5060 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 209,800円 |
今回のテストで使用したマウスコンピューターのゲーミングPCです。スタンダードな15.6型モデルでゲーミングノートらしい利便性を備えたモデルです。WQHDモニターで作業性もよく、165Hzで動きの速いゲームにもしっかり対応できます。標準で3年間保証がつくのも嬉しい。
マウスコンピューター G Tune P6
CPU | Core™ i7-13700HX |
GPU | GeForce RTX™ 5070 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 229,700円 |
性能は確保したいけど予算を抑えたいという人には「G TUNE P6」がおすすめ!RTX5070を搭載したモデルは28~30万円あたりが相場ですが、それよりずっと安い約23万円です。CPUが旧世代だったり、モニターが16型180Hzになっていたりとスペックが落とされている部分もありますが正直noteで300Hzとかほぼ出せませんし、CPU性能も配信とか動画編集とかやるのに十分な性能は確保できます。コスパで選ぶならこのモデル!
Lenovo Legion 5i Gen 10
CPU | Core i7 14700HX |
GPU | GeForce RTX 5060 |
RAM | 32GB |
SSD | 1TB SSD |
価格 | 193,450円 |
15.1型WQXGA165Hz有機ELディスプレイを搭載した個人的にイチオシモデルです。ターボチャージャー付きファンと大型3D銅製ヒートパイプの組み合わせによる「Legion Coldfront: Hyper」が静音と冷却を維持しながら性能を引き出します。メモリとストレージ容量が最初からしっかり確保されているためカスタマイズ不要なのも嬉しい。1週間ごとくらいで価格が変動しているので購入するタイミングに注意!
ドスパラ GALLERIA RL7C-R56-5N
CPU | Core i7-14650HX |
GPU | GeForce RTX 5060 |
RAM | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
価格 | 199,980円 |
ドスパラ GALLERIA XL7C-R56-6A
CPU | Core Ultra 7 255HX |
GPU | GeForce RTX 5060 |
RAM | 16GB |
SSD | 1TB Gen4 SSD |
価格 | 269,980円 |
16型の大型モニターを搭載しているため、ジックリ作業したい人におすすめのモデルです。CPUがゲーミングノートPCやクリエイティブ作業向けのHXシリーズなので処理能力を重視する人にも向いています。メインPCとして利用する人、高度な編集作業を出先でやりたいというこだわり派に選んでもらいたいモデル。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。