第14世代Intel CPUが登場したので上位下位の性能差をチェックします。
対象は「Core i5-14400」と「Core i7-14700」を比較していきます。Core i5にしようかCore i7にしようか悩んでいるという人も多いかとお思います。ベンチマークテストやRAW現像、動画編集にどれくらいの差が出るのかを見ていきましょう。
参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
Core i5-14400 vs Core i7-14700
解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
当記事で掲載されたスコアは性能を約束するものではございません。
CPUスコア(PASSMARK)性能一覧
PASSMARKが公開しているスコアを掲載しています。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-14700F | 51355 | P:2.1GHz(5.4GHz) E:1.5GHz(4.2GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
65W |
Core i5-14400F | 25548 | P:2.5GHz(4.7GHz) E:1.8GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i7-13700 | 39354 | P:2.1GHz(5.2GHz) E:1.5GHz(4.1GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
65W |
Core i5-13400 | 26442 | P:2.5GHz(4.6GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i7-12700 | 31122 | P:2.1GHz(4.9GHz) E:1.6GHz(3.6GHz) |
12コア20スレッド (P:8コア/E:4コア) |
65W |
Core i5-12400 |
19333 | 2.5GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 7500F | 26679 | 3.7GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 4500 | 16227 | 3.6GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i5-14400とCore i7-14700のスコアを比較してみると2倍近い差がついています。
こうなってくると作業の快適性にも雲泥の差が出てきてもおかしくありません。パフォーマンス重視ならCore i7-14700を選択するということになりますが、逆にオーバースペックが心配という人はこの後の結果を見てもらったほうが良いかもしれません。
比較に使ったパソコン
名前 | GALLERIA RM5C-R46T | DAIV FX-I7G6T |
画像 | ![]() |
![]() |
CPU | Core i5-14400F | Core i7-14700 |
GPU | RTX4060Ti | RTX 4060Ti |
メモリ | 16GB | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD | 1TB SSD |
レビュー | >レビューを見る | >レビューを見る |
公式サイト | >チェックする | >チェックする |
ドスパラが販売するゲーミングパソコンとマウスコンピューターのクリエイター向けモデルで比較を行います。
ベンチソフトによる性能比較
CPU-Zによるスコア
Core i5-14400F
Core i7-14700F
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-14700F | 854.8 | 14014.0 |
Core i5-14400F | 736.8 | 6546.4 |
Core i7-13700 | 820.5 | 11336.8 |
Core i5-13400 | 725.4 | 6425.5 |
Core i7-12700 | 749.2 | 8889.5 |
Core i5-12400 | 703.6 | 5007.6 |
Ryzen 5 7500F | 711.3 | 5783.6 |
Ryzen 5 4500 | 500.4 | 4239.2 |
当然Core i7-14700Fのほうがスコアは高く、シングルスレッドでは約16%、マルチスレッドでは約214%の差があります。
動画編集などのマルチ性能が重要になってくるシーンだと大幅なちがいが生まれてきそうです。またゲームなどでも最近はマルチ性能が効くシーンも増えてきているので、パフォーマンス重視ならCore i7ですね。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
Core i5-14400
Core i7-14700
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-14700F |
809 | 9631 |
Core i5-14400F | 681 | 5303 |
Core i7-13700 | 773 | 7349 |
Core i5-13400 | 680 | 5290 |
Core i7-12700 | 726 | 6751 |
Core i5-12400 | 659 | 4724 |
Ryzen 5 7500F | 705 | 5535 |
Ryzen 5 4500 | 478 | 3511 |
CINEBENCH R20のテストではシングルスレッドでは約19%、マルチスレッドでは約77%の差です。
RAW現像性能チェック
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時間を計測しました。
CPU | 50枚 |
Core i9-14900KF | 55秒 |
Core i7-14700KF |
56秒 |
Core i7-14700F | 58秒 |
Core i5-14400F | 1分18秒 |
Core i7-13700F | 1分07秒 |
Core i5-13400F | 1分20秒 |
Core i7-12700 | 1分12秒 |
Core i7-14700Fは58秒で処理を完了しています。第14世代Core i7以上のグレードになってくると1分を切ってくるんですね。Core i5でも問題なく処理を行えます。趣味使いの方ならCore i5でも十分だと思えるはずです。
動画編集能力チェック
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 処理時間 |
Core i7-14700KF×RTX4070Ti SUPER |
1分49秒 |
Core i7-14700F×RTX4060Ti | 2分27秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
Core i5-14400F×RTX4060Ti | 3分26秒 |
Core i9-13900F×RTX4070 | 2分40秒 |
Core i7-13700×RTX3060Ti | 2分54秒 |
Core i9-12900KF×RTX3080 | 2分12秒 |
Core i7-12700×RTX3060 | 2分52秒 |
マルチ性能については大きく差がついてしまっているので、同じグラボを搭載していてもかなりの差になることがわかります。とは言えCore i5でも作業自体は行えますし、少し待てば処理は完了します。ゲームの実況配信なども行えるので、強いこだわりがない限りはCore i5-14400でも問題ありません。
Core i5-14400 vs Core i7-14700 まとめ
・処理能力重視ならCore i7-14700を選ぶべし!
・マルチで最大2倍ほどの差がある!
・趣味使いならCore i5-14400でも十分!
・Core i7-14700はオーバースペックにならないか注意!
処理能力だけなら間違いなくCore i7-14700を選んでおけばいいです。特にクリエイティブな作業を行う人ならパフォーマンスには余裕を持っておきたいはずですからね。ただし趣味使いや結果を求めない一般ユーザーならCore i5-14400でも十分な快適性は得られます。予算と目的に合わせて選んでくださいね。
Ryzenも結構おすすめRyzen搭載のおすすめパソコンをチェックする
おすすめパソコン
マウスコンピューター DAIV FX-I7G6T
今回のベンチテストに使った、マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」のデスクトップパソコンです。Core i7-14700F×RTX4060Tiはクリエイターにも人気の構成で高負荷作業も快適に行えます。テスト結果も上々でしたし、標準で3年保証がついているのもポイント。クリエイターの制作活動をサポートしてくれます!
ドスパラ GALLERIA RM5C-R46T
第14世代インテルCore i5-14400FにGeForce RTX4060Tiを採用し、ゲームはもちろん動画編集などにも対応できるパフォーマンスを誇ります。記事執筆時点でのお値段が17万円台で、最新パーツが採用されている割にはお手頃です。
フロンティア GAシリーズ
フロンティアのセールモデルで、この構成でありながら30万円後半は結構安いです。Core i7-14700F×RTX4070Ti SUPERなら処理能力不足を感じることはまずないでしょう。フロンティアはセールを頻繁にやっているので、お得なPCが手に入りやすいのは嬉しいですよね。
Legion Tower 5i
レノボのデスクトップといえばLegionシリーズです!Core i7-14700KF×RTX4060搭載でありがなら17万円台はかなり安いです。サイドはクリアパネルでおしゃれかつ存在感もありますし、デスクに設置して楽しく使えると思います。迷ったらコレでいいかもしれません。
フロンティア FRGKB760/M105
フロンティアのセールモデルならこの構成で約15万円です。Core i5-14400F×RTX3060なら十分な処理能力を持っていますし、ちょっとした重量級データにも対応できるはずです。グラボは旧世代になりますがコスパよくゲームを楽しみたい人にはおすすめの1台です。
マウスコンピューター G-Tune DG-I5G6T
マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」ではFPS向けの6点セットモデルが用意。色々と悩む手間を省いてくれるので手っ取り早くゲームを始めたい人におすすめ。標準で3年間のメーカー保証も付属しておりサポートは手厚いです。
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